食品用ガスとは、食品工場での製造・加工、完成品の包装や品質保持、飲食店での調理などに使用されるガスの総称です。工業用ガスとの違いは使用目的と品質基準にあり、食品添加物としての使用を前提に、厚生労働省が定める厳しい基準を満たす必要があります。
食品用ガスに求められる厳しい基準を満たした安全性の高いガスを取り揃えておりますので、お客様の使用目的や用途に合ったガスをご提供いたします。
食品用酸素はガス置換包装(MAP)で赤身肉の鮮紅色を保ち、見た目の品質を維持します。炭酸ガスと併用して微生物増殖を抑えつつ、用途に応じた酸素濃度を管理します。活魚・貝類の輸送では溶存酸素を確保し、鮮度保持にも役立ちます。
・牛肉など赤身肉のMAP包装(色調保持)
・カット野菜・サラダのMAP包装(適正濃度で呼吸を維持)
・活魚・貝類の輸送や一時畜養の酸素供給
・食品工場の水槽・循環水の溶存酸素管理
食品用窒素は包装内を不活性化し酸化・虫害を抑制。ガス置換包装(MAP)で脱酸素剤が不要となり誤飲リスクと廃棄物を低減。真空と違い型崩れを防ぎ、割れやすい食品でも風味維持と油脂の酸化防止に有効。品質保持に不可欠です。
・ガス置換包装(惣菜、精肉、野菜、水産加工品など)
・缶詰・ペットボトルのヘッドスペース置換
・割れやすい菓子・乾麺の形状維持包装
・穀類・ドライフルーツの虫害抑制
食品用アルゴンは化学的に安定した不活性ガスで、空気より重く容器内の酸素を置換しやすい特長があります。ワインや食用油の酸化を抑え、香りや風味の劣化を防ぎます。ガス置換包装(MAP)や充填時のヘッドスペース置換にも活用します。
・ワイン・日本酒などのタンク/ボトルのヘッドスペース置換(酸化防止)
・開封後のワイン保存での酸素置換
・食用油・ナッツ・コーヒー豆の充填・保管時の酸化抑制
・高付加価値食品のMAP包装(窒素の代替・併用)
食品用炭酸ガスは微生物やカビの発生を抑え、青果のエチレン生成を制御。窒素と組み合わせて酸化・虫害防止を強化。飲料の炭酸化に不可欠で、−78.5℃のドライアイスは冷凍輸送・保冷で広く活用されます。
・炭酸飲料・ビールの炭酸化
・ドライアイスによる冷凍食品の輸送・保冷
・窒素との併用による酸化防止
・食品加工/添加
食品用亜酸化窒素はクリームに溶けやすく、減圧すると細かな泡として膨らむ性質を利用します。ホイップクリームやムースを短時間で安定して起泡でき、加熱を伴わないフォーム調理にも活躍します。風味を損ねにくい点も特長です。
・ホイップクリームの起泡(カートリッジ/ディスペンサー)
・ムース、フォームソースなどのフォーム調理
・エアゾールタイプのホイップ/デザートトッピングの噴射剤