
私が高校を卒業した当時は、ちょうど就職氷河期と言われる時代でした。21歳のとき、PCに興味があり地元の専門学校に通っていたものの、運動が好きだった私にとってデスクワークの仕事をする姿がイメージできず、専門学校を中退して体を動かす仕事を探すことにしました。
富士酸素工業という会社を知るきっかけになったのは、母親からのひと言。求人広告を見ていた際、「ここは伝統があっていい会社だよ」と聞き、応募してみることに。親世代にとっては有名な老舗企業のようでしたが、当時の私は「ガス屋さん」という印象がある程度で、あまりよくわからないまま面接を受けました。体を動かす仕事だということ、歴史があって安定している企業だということ、そして何より、働いている社員の人柄や職場の雰囲気が好印象だったため、入社を決めました。

ガスボンベの配送を少し経験した後は、一般ガスの製造工場での仕事を経験し、また配送の部署に戻り現在に至ります。工場での仕事を経験した期間はわずか1年半ほどですが、その時の経験があったからこそ、新しい学びやガス業の面白さに気付くことができましたし、意見できる場面が増えたと感じています。課長になってからは、メンバーが周りきれないエリアをスポットで配送したり、人材教育など、安心・安全の配送を維持できるよう努めています。あってはならないとは言え、やはり人ですから、ミスはあるものです。自分も少なからず失敗の経験をしてきました。お客様に対するトラブルはもちろん誠心誠意を持って対処しなければなりませんが、怪我や事故が無いことが一番大事。安全第一・健康第一を意識して、日々メンバー指導に取り組んでいます。
配送の部署は、文字通りガスを必要とする場所に供給する一翼を担っています。中には地元に根付く大手商社様からも依頼があり、一緒に産業を支えるパートナーと言うとちょっと大げさですが、私たちのガスが様々な産業に活用されているのが実感できます。もちろんお客様からすると、発注しているのだから届けてもらって当たり前だとは思うのですが、その当たり前を支えるのは、とても重要なことです。たまに注文漏れなどで急遽対応することもあり、安堵したり感謝してくださる様子を見ると、私たちの存在意義に自信を持てます。

課長という立場ではありますが、年齢や経験が上の先輩もいます。経験がものを言う業種でもありますので、業務上ではメンバーそれぞれの意見ややり方を尊重しつつ、調整すべきところはリードする、といった形で部署を管理しています。人柄については全体的に温厚で気さくな方ばかりで、特に先輩とはプライベートでも付き合いがあり、職場での信頼関係に繋がっています。
最近は社長に同行する形で、他社のガス会社さんを訪れ情報交換する機会があります。中には当社より歴史の長い会社を見学した例もありますが、現場の社員が設備改善を求めている様子を見て、大変刺激になりました。歴史の長い会社の体制や仕組みを変えるのは難しいイメージがありましたが、こういう会社もあるんだなって。今の当社にはない新しい文化を取り入れるのも企業発展のきっかけになると考えていましたので、せっかく与えられた機会を活かし、まずは社内に新しい風を発信していける存在になれたらいいなと思います。
