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エアコンプレッサの騒音問題【原因と対策】

エアコンプレッサの騒音問題【原因と対策】
投稿日:2024年9月12日

騒音は、エアコンプレッサの不具合の1つで、故障の予兆でもあります。放置すると大きな問題につながる恐れがあるため、相応の対応が必要です。そこで当記事では、コンプレッサにおける騒音の原因と対策について解説します。

エアコンプレッサとは?

コンプレッサは、空気を圧縮して高圧の空気を供給する装置です。工場や建設現場、さらには家庭用エアコンの一部としても広く使用されています。エアコンプレッサには種類があり、主なものはレシプロ式、スクリュー式、スクロール式の3つです。それぞれ性能や騒音レベルに以下のような違いがあります。

レシプロ式(ピストン式)

ピストンがシリンダー内を往復運動することで空気を圧縮します。構造がシンプルでメンテナンスが容易ですが、振動や摩擦が多く、騒音が大きいのが欠点です。

スクリュー式

2つのスクリューが回転することで空気を圧縮します。連続運転が可能で、レシプロ式よりも騒音が小さく高効率です。

スクロール式

2つの渦巻き状の部品が相互に動くことで空気を圧縮します。静音性に優れており、オイルフリーエアーなので食品・医療系や家庭用エアコンなどによく使用されているタイプです。

コンプレッサの騒音レベル

エアコンプレッサの騒音レベルは、デシベル(dB)という単位で表されます。一般的な騒音レベルの目安は以下の通りです。

  • 40dB:静かな住宅地
  • 50dB:エアコンの室外機
  • 60dB:普通の会話やチャイムの音
  • 70dB:掃除機やヘアドライヤー
  • 80dB:電車の車内で感じる音

あくまで目安とはなりますが、エアコンプレッサの騒音レベルは、おおよそ以下の値になります。参考にしてください。

レシプロ式(ピストン式)

65~70dB以上。振動や摩擦が多く、騒音が大きい。

スクリュー式

60~65dB。安定した連続運転が可能で、レシプロ式より騒音が低い。

スクロール式

40~60dB。静音性に優れている。

エアコンプレッサが急にうるさくなった場合は?

エアコンプレッサの稼働音が通常よりもうるさくなった場合、故障の予兆である可能性があります。以下のような異常音が発生する場合は、速やかな対処が必要です。

キーキー音

モーターのベアリングが摩耗している可能性があります。ベアリングの交換が必要です。

ブザー音やクリック音

配線の緩みや電気的な問題の可能性があります。専門の技術者による点検が必要です。

ガタガタ音

部品の緩みやエアフィルターの不適切な取り付け、ダクトの振動などで発生します。部品の再取り付けや交換が必要です。

コンプレッサの騒音に対する適切な対策とは?

エアコンプレッサの騒音に対する対策として、以下のような方法があります。状況に応じて適切な方法を選びましょう。

点検・メンテナンス

何より重要なのが、コンプレッサの点検・メンテナンスです。定期的に点検やメンテナンスを行うことが、騒音を含むトラブルの防止につながります。点検箇所は基本的な部分から専門的な部分まで多岐にわたるので、下記の記事などを参考にしながら、発生している音に応じた最適な点検・メンテナンスを行うようにしましょう。

特にコンプレッサに異常がなく、単に騒音を防止したいという場合には、下記の方法が最適です。

防音ボックスの活用

防音ボックスは、防音性能のあるコンプレッサを収納できる箱です。吸音材や防音材を用いて自作することも可能ですし、既製品もあります。特にレシプロ式コンプレッサのように騒音が大きい場合には効果的です。防音ボックスを使用することで、騒音を大幅に低減することができます。

防音パネルの活用

コンプレッサを置いている場所の周囲を防音パネルで囲う方法です。防音パネルは、吸音材や遮音材と組み合わせて使用することで、より効果的に騒音を抑えることができます。

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今回は、エアコンプレッサの騒音問題の原因と対策についてご紹介しました。

静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場の様々な問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しましたコンプレッサ以外にも、油圧ポンプ・油圧機器やホイストクレーンなどのお悩みもお伺いいたします。静岡県内の工場のことで何かお困りなら、是非一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。