溶接ヒューム法改正により、溶接事業者などは工場における濃度測定が必須となりましたが、信頼できそうな業者は見つかりましたか? まだ見つからない… そもそもどう探せばよいのか… そんなお悩みにお答えし、かんたんな業者の探し方と選ぶ際のポイントご紹介します。
溶接ヒュームの濃度測定業者を選ぶには、以下の2通りの方法があります。
日本作業環境測定協会とは、「作業環境測定」制度の健全な発展を図り結成された公益社団法人です。この協会のホームページでは、作業環境測定士の国家資格を有する測定士がいる機関を探すことができます。(詳細はこちら)
各都道府県の労働局のホームページでも、地元の作業環境測定機関を探すことが可能です。ブラウザで「●●県 労働局 作業環境測定士」で検索すれば、各県の作業環境測定業者の一覧ページなどがだいたい上位に表示されますので、そちらからご覧ください。
検索結果の2番目「作業環境測定機関一覧表」などが表示されます。
静岡県の場合の検索結果
ご紹介した通り、作業鑑定協会のホームページでも労働局のホームページでも作業環境測定業者を探すことは可能ですが、少しでも簡単に情報を集めたいのなら作業鑑定協会のホームページがおすすめです。
労働局のホームページで検索した場合、業者の名前や連絡先がPDFに一覧化されているだけで、業者のホームページをいちいち検索しなおさなければなりません。
一方、作業鑑定士協会のホームページの場合、各業者のホームページのリンクが貼ってあるので、スムーズに業者の情報を集めることが可能です。
ここまで¥溶接ヒュームの濃度測定業者の探し方をご紹介してきましたが、ここからは実際に業者に依頼する際にどのような視点で業者を絞り込めばいいかをご紹介します。
溶接ヒューム濃度測定の業者を選んで依頼する際には以下の3つのポイントに気をつけましょう。
溶接ヒューム濃度測定(個人ばく露測定)において、測定対象の対象となるマンガンは金属の扱いとなるため、金属類の分析が可能な4号登録測定士や機関に依頼することが重要となります。
なお、溶接ヒュームの濃度測定は、個人ばく露濃度の測定となるので、作業環境測定とは異なります。そのため法的には「作業環境測定」の区分ではなく、作業環境測定機関以外でも測定は可能となります。しかし、個人ばく露濃度測定について十分な知識・経験を有する者により実施が推奨されているため、作業環境測定業者に濃度測定依頼するのがおすすめです。
溶接ヒュームの濃度測定の見積もりを業者に依頼すると、多くの場合、費用の中に測定費や分析費意外に交通費も含まれた見積もりが返ってきます。交通費は当然ながら、距離が離れれば離れるほどかさむので、なるべく地元の企業に依頼するのがおすすめです。
溶接ヒュームの濃度測定の見積もりを業者に依頼する際、以下の情報を洗い出して伝えると、スムーズに依頼することができます。
・溶接作業場所の大きさや配置(建屋のどのあたり)、天井の高さ、換気装置の有無
・溶接作業の内容、頻度、従事する作業者とその人数。同時に作業する人数
・溶接資材のSDS(最新のもの)、使用する部材など
・使用している呼吸用保護具の型式、区分
以上が、溶接ヒュームの濃度測定業者の選定のポイントです。
上記で紹介したような方法で業者を探し、選定すればスムーズに安心して業者を選べるはずです。ぜひお試しください。
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当サイトを運営している富士酸素工業では、溶接ヒューム法改正により必要となる機器の導入や作業環境の改善などをマルチにサポートしております。お困りごとがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。