溶接ヒュームの濃度測定ってどうやれば良いの?そんな疑問にプロがお答えします!測定方法はもちろん、併せて注意点もご紹介。失敗せずに測定できるようサポートします。
溶接ヒュームの濃度測定は、通常の作業環境測定とは違い「個人ばく露測定」という方法で実施します。 個人ばく露測定は、労働者の体に試料採取機器(サンプラー)を装着し、通常通り溶接作業を行ってもらう測定方法で、これにより労働者の呼吸域の空気中の濃度を測定することができます。
上記で簡単にやり方をご紹介しましたが、実際に溶接ヒューム濃度する場合には、失敗しないために押さえておくべきポイントがいくつかあります。
測定を行なう際、ばく露される溶接ヒュームがほぼ同じくらいであると見込まれる作業ごとに、2人以上の労働者を選出し測定します。
仮に、対象者が1人しかいない場合、作業日の2日分けて、それぞれの作業時の数値を測定する必要があります。
労働者が呼吸する空気中の溶接ヒューム濃度を測定するためには、耳や首周りといった呼吸息にサンプラーを装着する必要があります。
採取時間は、溶接時のみだけでなく、金属アーク溶接などの作業に従事するすべての時間が対象となります。そのため、準備や片付け中もサンプラーを装着し、濃度を測定する必要があります。
個人ばく露測定は、第1種作業環境測定士、作業環境測定機関など十分な知識、経験を有する者によって実施されるべきとされています。
2人以上の測定値のうち、最大濃度を評価値とします。
以上が、溶接ヒュームの濃度を測定する際の注意点となります。実際に行なう際には、専門家などにアドバイスを求めると、より適切に測定することができると思いますのでぜひご検討ください
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溶接ヒューム濃度の測定などについてわからないことがあれば、どうぞお気軽に我々富士酸素工業にお声が描けください。