コンプレッサは工場設備の安定した稼働に欠かせない機器の1つです。予期せぬトラブルによって業務がストップするような事態を避けるためにも、日常的なメンテナンスは欠かせません。特に、水抜き処理は、コンプレッサのメンテナンスにおいて基本といえるものです。そこで、今回はコンプレッサの水抜きが必要な理由と適切な頻度について解説します。
水抜き処理は、コンプレッサを正常に稼働させ、十分な機能を維持するためには欠かせません。コンプレッサは、空気中に含まれる水蒸気も一緒に吸いこんで圧縮するからです。圧縮時に温度が上がった空気には水蒸気が多く含まれていますが、タンク内や配管内部で冷やされると、飽和水蒸気が水に戻り、結露が発生します。タンク内に貯まったドレンを放置することによって起こり得るトラブルは、
①エアブロー時のドレン吹き出し
②タンク容量減少によるコンプレッサの過負荷
③タンクや配管の腐食
などです。これらのトラブルを防ぐためにも定期的に水抜き処理を行う必要があります。
コンプレッサの水抜きを行う頻度は、使用環境や運転時間によって大きく変わります。そのため、一概に「〇日に1回でよい」とは言えません。可能なら、日々の業務終了時に行うことを習慣にするとよいでしょう。湿度が高く、ドレンが発生しやすい梅雨時期や夏場には、1日に2回水抜きを行うなど、頻度を上げるとさらに安心です。
コンプレッサのトラブルを防ぐためには水抜き以外のメンテナンスも徹底する必要があります。オイルレベルのチェックや、フィルター交換、部品交換なども適切なタイミングで行いましょう。具体的なコンプレッサの点検・メンテナンス項目や周期については、下記の記事をご覧ください。
これらの点検やメンテナンス作業を適切なタイミングで行うことにより、コンプレッサの機能を維持することができ、故障のリスクも最小限に抑えられます。定期的なオーバーホールや修理も併せて行うことで、コンプレッサの安定稼働のみならず、長寿命化も実現可能です。
いかがでしたか。今回は、コンプレッサの水抜きが必要な理由と適切な頻度について解説しました。
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