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ホイストクレーンにおける定期点検の必要性

ホイストクレーンにおける定期点検の必要性
投稿日:2024年5月17日

ホイストクレーンを自社工場に設置している方の中には、「点検は本当に必要?」「どのように点検すればいいの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。そこで、今回はホイストクレーンの点検がなぜ必要なのか、具体的にどのような点検をするのかを解説します。ぜひ最後までお読みください。

ホイストクレーンとは?

ホイストクレーンとは、ホイストと呼ばれる動力器を用いて荷物を昇降させるクレーンです。吊り下げた荷物を垂直方向に上げたり下げたりするだけでなく、屋根や天井に取り付けたランウェイに沿って水平に移動させることもできます。ホイストクレーンは、人力では難しい重量物の運搬作業を迅速かつ安全に行うことができるマテハン機器です。

ホイストクレーンにおける定期点検の重要性

ホイストクレーンは重量物を持ち上げ運ぶ機械です。安全に生産活動を続けるためには定期点検が欠かせません。もし、重量物の運搬中に何か不具合が発生したら、予期せぬ大事故につながる恐れがあるからです。状態によっては重大事故につながりかねない機器ですから、法律によって定められた点検義務もあります。作業開始前の点検、年次定期自主検査、月次定期自主検査、地震や暴風後の点検などが一例です。各種検査を適切に実施することが求められています。

ホイストクレーンにおける定期点検の種類

先にも述べた通り、ホイストクレーンには法律によって定められた点検義務があります。どのタイミングでどのような点検をすればよいかを、具体的に見ていきましょう。

作業開始前の点検

作業開始前にクレーンを点検することは非常に重要です。日常的なルーティンとすることで、作業時の安全確保につながります。特に、以下の部分に注意して点検を行いましょう。

【主な点検項目】
ブレーキ・クラッチ・コントローラの機能、ランウェイとトロリが横行するレールの状態 等

月次定期自主点検

吊り上げ荷重が500kgを超えるクレーンは、月次定期自主点検が必要です。この検査は、安全装置の機能確認から具体的な損傷の有無までが対象となります。

【主な点検項目】
安全装置の機能確認、構造部分・機械部分・電気部分の異常確認、ワイヤーロープと吊りチェーンの検査、電気部分の点検 等

年次定期自主点検

年次定期自主検査も、月次点検と同様、吊り上げ荷重が500kgを超えるクレーンに対して求められる点検です。この点検は1年に1回、以下の主要項目を確認することが法律で義務付けられています。

【主な点検項目】
クレーンの構造・機械部分及び基礎部分のチェック、荷重試験 等

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いかがでしたか。今回はホイストクレーンの点検がなぜ必要か、どのように点検すればよいかという点について解説しました。

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