コンクリートむき出しの床では、モノを運搬すればほこりが舞い、薬品や油がこぼれれば腐食します。人やフォークリフトの往来、モノの落下などにより傷やひび割れが発生することも少なくありません。塗床工事とは、工場等の床で発生し得るこのような課題を解決するために、床を厚膜(こうまく)の塗料でコーティングする工事です。
業務によって、最適な床環境は異なります。例えば、重量物を扱う工場や倉庫の床にはひび割れしにくい高い耐久性、水を使う厨房や駐車場の床には優れた水はけが求められます。塗床工事は、現場の状況や用途に応じた塗料を塗布することによって、床に必要な性能を持たせる工事なのです、
防水工事とは、簡単に言えば、「建物を水から守るためのバリア(防水層)を作る工事」です。
特に、ビルやマンションのような平らな屋根は水が溜まりやすいため、この防水層は建物を守るために絶対に欠かせません。また、防水工事は単に雨漏りを防ぐだけでなく、建物の寿命を延ばし、資産価値を守るという重要な役割も担っています。
もし防水層が劣化して雨水が建物内部に侵入すれば、天井にシミができるといった目に見える問題だけでなく、より深刻な事態も引き起こしかねません。コンクリート内部の骨組みである鉄筋に錆びが生じれば、建物の耐久性や耐震性が低下する恐れもあります。
塗床工事と防水工事は、どちらも液体状の材料を塗って仕上げるため混同されがちですが、その目的や施工場所、守るべき対象は全く異なります。それぞれ建物の維持において別の重要な役割を担っているため、違いを正しく理解しておきましょう。
まず「塗床工事」の対象となるのは、工場や倉庫、厨房といった「屋内」の床です。そして、主な目的は、人やフォークリフトの絶え間ない往来、重量物の落下による衝撃、薬品や油による腐食など、日々の業務から発生する過酷なダメージから「床の表面」を守ることです。コンクリートがむき出しのままではホコリが舞い、ひび割れも起きやすいため、塗床工事によって強靭な塗膜を形成し、安全性や衛生面を含めた機能的な作業環境を作り出します。
一方、「防水工事」の対象となるのは、屋上やベランダ、外壁など、雨風に直接さらされる「屋外」です。そして、その目的は、床の表面的な保護に留まらず、雨水が建物内部へ侵入することを防ぎ、「建物そのもの」を守ることにあります。もし防水層が劣化すれば、単に雨漏りが起きるだけでなく、内部に侵入した水がコンクリートの骨組みである鉄筋を錆びさせ、建物の耐久性や耐震性まで低下させる深刻な事態を招きかねません。つまり防水工事とは、建物の寿命を延ばし、その資産価値を根幹から支えるための工事です。
このように、塗床工事が日々の業務効率や安全のために床の性能を高める工事であるのに対して、防水工事は風雨から建物の構造を守る工事であるという点が大きく異なります。そのため、どちらの工事が必要かを判断する際には、問題が屋内の床に起因しているのか、屋外からの水の侵入に起因しているのかを正しく見極めることがとても重要です。
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