オイル式コンプレッサと、オイルを使用しないコンプレッサの2種類があります。今回のコラムではそれぞれの特徴と、メンテナンス方法について紹介します。
コンプレッサとは、液体や気体を圧縮する装置全般のことを指します。ただし、多くの場合で「コンプレッサ」と言えば、空気を圧縮するエアコンプレッサのことを指します。コンプレッサで空気を圧縮し、圧縮した空気を放出する際に生じる大きな力を利用して、金属加工・食品加工・電子部品の製造などが行われています。また、遊園地のアトラクションなどの動力にもなっています。
エアコンプレッサには、潤滑油を使うオイル式(給油式)コンプレッサと、潤滑油を使用しないか圧縮室内に入らない構造になっているオイルフリーコンプレッサの二種類があります。
オイル式とオイルフリーのどちらを選ぶべきかは、圧縮した空気をどのようなシーンで使うかで異なります。
給油式は効率的に空気の圧縮ができる一方で、吐き出される圧縮空気にはオイルが混ざります。そのため、オイル式コンプレッサは、工作機械などのオイルが混ざっても問題ない用途で使用することをおすすめします。
オイルフリーコンプレッサは、吐き出される圧縮空気にオイルが混ざらないので、食品や塗装、医療などの用途に適しています。
オイルフリーコンプレッサはオイル式のコンプレッサに比べて耐久性が少し落ち、連続使用には向かないものの、動作音はオイル式よりも小さい傾向があります。
オイル式とオイルフリーコンプレッサの最も大きな違いは、オイル式の場合は定期的にオイルの交換が必要になる点です。また、コンプレッサでは、吸い込んだ空気の中に含まれている水蒸気がコンプレッサ内で凝縮され、適宜排水されます。この水をドレン水と言います。オイル式コンプレッサでは、ドレン水にも油分が含まれるため、産業廃棄物としての処理が必要です。
その他の主な点検項目はオイル式・オイルフリーで共通しており、定期的な清掃やフィルターの交換に加え、動作不良がないかのチェックなどを行います。
今回は、オイル式エアコンプレッサとオイルフリーエアコンプレッサについて、それぞれの特徴やメンテナンスなどについて紹介しました。コンプレッサを長く使用するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
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