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コンプレッサは熱に弱い!?コンプレッサの熱対策!

コンプレッサは熱に弱い!?コンプレッサの熱対策!
投稿日:2025年3月27日

空気圧によって発生する大きな力を利用してさまざまな製造現場で使用されているコンプレッサ。しかしコンプレッサは特に夏場においてはオーバーヒートによって稼働が停止してしまうことがあります。今回のコラムではコンプレッサの熱対策をテーマに紹介します。

コンプレッサとは

コンプレッサとは、液体や気体を圧縮する装置全般のことです。ただし、「コンプレッサ」と言えば、空気を圧縮するエアコンプレッサのことを指すのが一般的です。コンプレッサで空気を圧縮し、圧縮した空気を放出する際に生じる大きな力を利用して、金属加工・食品加工・電子部品の製造などが行われています。また、遊園地のアトラクションなどの動力にもなっています。

コンプレッサの熱対策

コンプレッサは大気中の空気を吸気し、それを圧縮しています。そのため、コンプレッサに負担がかかるかどうかは、吸気する空気の性質に大きく左右されます。冬の乾いた空気に比べ、夏の空気は湿度が高く水分が多いため、圧縮空気を作り出すために多くの空気が必要です。多くの空気を取り込むことでコンプレッサに過度な負担がかかり、オーバーヒートしてしまうことがあります。また、高温もコンプレッサが停止する要因となるので、夏場は特に湿度と温度の両面でのコンプレッサの熱対策が必要になります。

基本的な熱対策としては以下のようなものが挙げられます。

・換気の徹底
・フィルターが目詰まりしないよう湿気やほこりが少ない場所に設置する
・温度管理を行う
・定期点検を行う

また、屋外にコンプレッサを使用している場合には、雨が内部に侵入しないようにカバーをかけるなどの対策も必要です。

コンプレッサの点検項目

日常的に使用するコンプレッサは日々の使用時だけでなく、月に一度の定期点検や年に一度の大規模な点検が求められます。日常的に点検を行うことで不具合を早期に発見でき、寿命を延ばすことにもつながります。

主な点検項目は以下の通りです。

・オイル漏れ・エアー漏れ・異音が出ていないかの確認
・冷媒圧力の確認
・空気タンク内のドレン抜き
・ドレンコックとナイロンチューブの目詰まりの確認

これらは毎回の使用前に確認することをおすすめします。

さらに
・ボルトやナット、ネジのゆるみの確認
・フィルターの清掃
・ベルトの張り具合と傷みの確認
・潤滑油量の確認
・安全弁の動作確認
・制御機器の作動確認

などは月に一度を目安に行い、圧縮空気の漏れや電装品、電磁開閉器、圧力開閉器、電動機などの点検も年に一度は行うことをおすすめします。

コンプレッサの修理・メンテナンスの重要性

コンプレッサを長く使用するために必要な点検の項目は多岐にわたるため、自社ですべてを行うことが難しい場合もあります。しかし、事故の予防はもちろんのこと、維持費の削減や生産性の維持のためには適切なメンテナンスが欠かせません。コンプレッサの点検には法的な義務がないため、日々の業務を優先するあまり、メンテナンスの時間が後回しになってしまうパターンも多々あります。確実にメンテナンスを実施するためには専門業者に依頼することも検討してみてください。

コンプレッサの点検・修理・メンテナンスならお任せください

空気を圧縮するコンプレッサが正常に機能しないと、工場の稼働に大きな支障が生じる可能性があります。早めの修理・点検依頼や定期的なメンテナンス依頼を専門家に依頼することを、ぜひ検討してください。

静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場のさまざまな問題についてご相談を承っています。

今回ご紹介しましたコンプレッサ以外にも、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。

静岡県内で、工場について何かお困りのことがあれば、静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、ぜひ一度お気軽にご相談ください。