多くの工場では、エアコンプレッサを利用し空気を圧縮し、圧縮した空気を放出する際に生じる大きな力を利用して、金属加工・食品加工・電子部品の製造などが行われています。また、遊園地のアトラクションなどの動力にもなっています。
製造現場になくてはならないコンプレッサですが、長時間の使用などで異音が発生することがあります。今回のコラムではコンプレッサの異音の原因や種類、対策について紹介します。
普段の使用時には耳にしない音がコンプレッサから鳴る。その音のタイプもさまざまですが、基本的には何かしらの異常がコンプレッサに起きているサインになります。異音が続くようだと、故障につながることもあるので、迅速な対応が必要です。
コンプレッサからする異音には大きく分けて「金属音」「振動音」「空気音」の3つがあります。
金属音は金属同士がぶつかるようなコンコンやガンガンといった音で、ベアリングの摩耗やシャフトなどの内部で動く部品の緩みや破損、ピストンリングの摩耗などが主な原因となります。
部品の摩耗や破損、緩みなどが原因で発生しているものであれば、一時的におさまることがあっても、再び鳴るのが一般的です。コンプレッサのエネルギー効率の低下や深刻な損傷につながることがあるので、メンテナンスや部品の交換を行うことをおすすめします。
コンプレッサからはある程度の振動音はするものですが、「ガタガタ」といった大きな振動音であれば異常が発生している可能性があります。
振動音は多くの場合ボルトやナットの緩み、振動を吸収する防振ゴムの劣化、設置場所を変更した場合など、適切に設置できていないときに振動音がすることがあります。
「シューシュー」「ヒューヒュー」などの音は、文字通り空気が漏れているときに発生するのがほとんどです。ホースや配管の亀裂、バルブの緩み、パッキンやシールの劣化などによってすき間が生まれると、空気が抜けるような異音が発生します。
稼働している間に異音がしなくなる、もしくはすぐに音が止むので気にしていない、というケースもあるでしょう。しかし、部品の摩耗や緩み、空気漏れなどの先述した要因による異音である場合は、コンプレッサのどこかに異常が起きていることに他なりません。
放置しておくと重大な故障につながる可能性や、必要な修理費用が大きくなってしまうなどのリスクがあります。また、知らず知らずのうちにコンプレッサ自体の稼働効率が悪くなっていることもあるので、異音は放置せず、専門業者にメンテナンスを依頼することをおすすめします。
異音の原因特定から必要に応じた部品交換などを、日々の業務と並行して自社で行うことは簡単ではありません。定期的なメンテナンスは専門業者に依頼する方が、効果は高く、時間もかかりません。
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場のさまざまな問題についてご相談を承っています。
今回ご紹介しましたコンプレッサ以外に、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。
静岡県内の工場のことで何かお困りなら、ぜひ一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。