金属加工・食品加工・電子部品の製造現場では、エアコンプレッサによって空気を圧縮し、圧縮した空気を放出する際に生じる大きな力が利用されています。
製造現場になくてはならないコンプレッサにおいて、今回のコラムではベルトにフォーカスし、役割やメンテナンスの必要性について紹介します。
コンプレッサにおけるベルトは、モーターから圧縮機へと動力を伝達する役割があります。モーターで発生させる回転力がベルトを通して圧縮機に伝わり、その動力を使って空気を圧縮させています。
ベルトを用いないコンプレッサもありますが、ベルトがあることで振動や衝撃を和らげるクッションの役割も果たし、コンプレッサにかかる負荷を抑え、長寿命化にもつながります。
コンプレッサのベルトは消耗品で、定期的な交換が必要です。ベルトは長期間使用することで硬くなったり伸びたりします。すると、モーターの動力を正しく圧縮機に伝達できなくなり、コンプレッサの稼働効率が悪くなってしまいます。
ベルトを交換するタイミングは、使用する頻度や環境によって異なります。ひとつの目安としては、ベルトから発生する音がヒントになることがあります。ベルトが劣化し、硬化や伸びが発生すると、ベルトのテンションが不足して、異音がしやすくなります。
特にキュルキュルといった音は、ベルトの不具合由来のことが多いので、チェックしてみましょう。ベルトの劣化を放置すると、ベルトが部分的に欠けたり、バラバラにちぎれてしまったりすることがあります。大きな異常ではなくても、ベルトの劣化が起きた時点で、コンプレッサの効率が下がってしまっている可能性は高いので、劣化が確認できた時点で早めに交換することをおすすめします。
コンプレッサに必要なメンテナンスは、ベルトの状態のチェックだけではありません。すべてを自社で行うことは簡単ではないので、定期的なメンテナンスは専門業者に依頼する方がおすすめです。
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