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常圧コンプレッサとは?中圧・高圧コンプレッサとの違いについても解説!

常圧コンプレッサとは?中圧・高圧コンプレッサとの違いについても解説!
投稿日:2025年11月21日

産業の現場で不可欠なコンプレッサには「常圧」「中圧」「高圧」といった種類があり、それぞれ用途に応じた使い分けが必要です。今回は、常圧コンプレッサを中心に、中圧、高圧との違いや、コンプレッサの基本、安定稼働に欠かせないメンテナンスの重要性などについて解説します。

コンプレッサとは?

コンプレッサとは、空気やガスなどの気体を圧縮して、動力源となるエネルギーを生み出す装置のことです。作り出された圧縮空気は、工場の生産ラインで工具を動かしたり、機械を制御したりするための動力として利用されます。コンプレッサは、多くの産業分野において、生産に欠かせない重要な機械という位置づけです。

常圧コンプレッサとは?

常圧コンプレッサは、一般的に約1.0MPa未満の比較的低い圧力で圧縮空気を供給するコンプレッサです。主に、エア工具の駆動、作業後の切り屑などを吹き飛ばすエアブロー、塗装、清掃といった軽作業で広く使用されています。圧力が高すぎないため取り扱いやすく、安全に使用できるうえに、導入コストも抑えられる点が大きな特徴です。

中圧コンプレッサや高圧コンプレッサとの違いについて

常圧コンプレッサよりも高い圧力帯で活躍するのが、中圧コンプレッサや高圧コンプレッサです。

中圧コンプレッサは一般的には1.0MPa以上、2.0MPa未満の圧力帯を担います。適度な圧力と安定性を両立させることができるため、常圧コンプレッサではパワーが足りない精密機械の駆動などによく利用されるコンプレッサです。

高圧コンプレッサは2.0MPa以上の非常に高い圧力を生み出します。そのパワーを活かし、製品の圧力試験やガスボンベへの充填、特殊な機械の駆動など、専門的な用途に用いられるコンプレッサです。高性能な分、消費電力や設備コストが高くなるという欠点があります。

コンプレッサのメンテナンスの重要性

コンプレッサは、常に高い負荷がかかるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。内部のオイル交換やフィルター清掃、部品の点検などを怠ると、摩耗や汚れが原因で性能が低下し、突然の故障につながる恐れがあります。

計画的なメンテナンスは、故障リスクを低減して安定稼働を維持するだけでなく、圧縮空気の品質を保つために欠かせません。結果として製品の品質を守ることにもつながります。メンテナンスを怠った場合の修理費用や生産停止による損失は大きいため、予防保全がとても重要です。

コンプレッサの修理・メンテナンスなら当社にお任せください!

今回は、中圧・高圧・常圧コンプレッサの違いとコンプレッサのメンテナンスの重要性について解説いたしました。

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