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コンプレッサのエア漏れの原因と対策について解説!

コンプレッサのエア漏れの原因と対策について解説!
投稿日:2025年11月21日

空気圧を利用してさまざまな現場で使用されるエアコンプレッサは、何らかの原因でうまく作動しないと工場全体の作業が停滞してしまうこともあります。今回のコラムでは、エアコンプレッサの不調の主な要因となるエア漏れをテーマに、原因と対策を紹介します。

コンプレッサとは?

コンプレッサとは、液体や気体を圧縮する装置全般のことです。ただし、基本的には「コンプレッサ」と言えば、空気を圧縮するエアコンプレッサのことを指します。コンプレッサで空気を圧縮し、圧縮した空気を放出する際に生じる大きな力を利用して、金属加工・食品加工・電子部品の製造などが行われています。また、遊園地のアトラクションなどの動力にもなっています。

コンプレッサのエア漏れとは?

エア漏れとは、その名の通り、空気が漏れてしまうこと。圧縮した空気がどこかで漏れてしまうことで、圧力は下がってしまいます。エア漏れはコンプレッサ本体や配管で発生し、それにより製造工程に問題が起きることがあります。また、空気の圧力が上がらない状態で、コンプレッサはさらに圧力を上げようとするため、機械への負担が大きくなり、機械の寿命を短くしたり、消費電力が大きくなったりします。

コンプレッサのエア漏れの原因

エア漏れの原因には、主に以下の4つが挙げられます。

シールやガスケットの劣化

シールやガスケットが劣化することでエア漏れが発生することがあります。シールは容易に傷がつき損傷しすし、ガスケットも比較的損傷を受けやすい箇所です。エア漏れはバルブと金具やチューブなどのつなぎ部分で発生することが多く、その周辺でのシール劣化には特に注意が必要です。

ホースやパイプの損傷

経年劣化により、ホースやパイプが損傷することでエア漏れが発生します。特に樹脂製のホースは損傷しやすいので定期的な点検をするようにしてください。

バルブの異常

バルブの異常により、エア漏れが起こる場合があります。バルブ自体の経年劣化の問題だけでなく、ホースの継ぎ手部分のシールも不具合がないか、併せて確認しましょう。

タンクの腐食

エアタンクが腐食することで、エア漏れにつながります。適切なメンテナンスが行われていないと、タンクの金額部分での酸化や腐食による劣化が早くなります。また、湿度の高さも腐食につながるので、タンク周りの環境にも配慮が必要です。

コンプレッサエア漏れの対策

エア漏れは作業効率の低下や消費電力の増大につながるため、迅速な対応が必要です。

早期であればその場で修理可能なこともあります。つなぎ目のシールが切れていれば、シールをもう一度巻くことで解決できます。また、エア漏れは、増し締めや締め直しにより、回復することも多くあります。

コンプレッサのメンテナンスがもたらす効果

エア漏れの箇所が分からない、部品の交換が必要など、簡単な調整だけでエア漏れが回復するとは限りません。自社で行える対応をしてもエア漏れが解決しない場合は専門家に点検を依頼するとよいでしょう。不調時だけでなく、定期的なメンテナンスも併せて依頼すれば、不調の予防も可能になります。エア漏れは点検と補修によって、確実に少なくすることが可能です。消費電力の抑制のためにも専門家への依頼をご検討ください。

コンプレッサの修理・メンテナンスならお任せください!

空気を圧縮するコンプレッサが正常に機能しないと、工場の稼働に大きな支障が生じる可能性があります。早めの修理・点検依頼や定期的なメンテナンス依頼を専門家に依頼することを、ぜひ検討してください。

今回ご紹介しましたコンプレッサ以外にも、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。

コンプレッサの修理・メンテナンスに関わるお悩みがございましたら、静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。