近年、協働ロボットの活躍の場が増えてきましたが、従来の産業用のロボットとの違いはご存知ですか?まだハッキリとはわからない…そんな方のためにそれぞれの違いをわかりやすくご紹介します。
一目でわかるよう、それぞれのロボットの違いを早見表にまとめましたので、こちらでイメージを掴んでみてください。
項目 | 産業用ロボット | 協働ロボット |
作業内容 | 主に単純作業。産業用ロボット単体で完結する作業が多い | 人と一緒に作業ができる |
ロボットの特性 | パワーが強い、動作スピードが速い | パワーが弱い、動作スピードが遅い |
設置場所 | 安全対策として柵の設置が必要。広い設置場所が必要 | 安全基準が緩く、柵が不要。設置場所を選ばない |
制御 | 主に位置制御。ティーチングが服材 | 位置制御とトルク制御(力制御)。ティーチングが用意 |
生産物 | 同品種・大量生産が中心 | 多品種少量生産に柔軟に対応可能 |
産業用ロボットと協働ロボットの最大の違いは、人とロボットの間に柵を設けずに協働作業ができる点です。
これまでの産業用ロボットは、ハイパワーである反面、人を怪我させる恐れがあり、同じ空間で作業を行うためには人とロボットとの間に柵を設ける必要がありました。
しかし、協働ロボットは、そんな従来の産業用ロボットの課題だった「安全性」をクリアすることで、人との間に柵を設け無くても使えるよう設計されています。
役割や使用法に差がある協働ロボットと産業用ロボットですが、協働ロボットはより導入しやすいといわれています。ではその理由とは?代表的な3つの理由をご紹介します。
従来の産業用ロボットのティーチングは難易度が高く、習得には時間が必要でした。
一方で、協働ロボットは、ダイレクトティーチング(直接教示法)や自動でキャリブレーションを行う機能など、ティーチング作業を容易にする機能を搭載されています。
そのため、協働ロボットのティーチングはプログラミングが容易なだけでなく、多品種生産への柔軟な対応も可能です。
協働ロボットは、1台数十万円から数百万円と、従来の産業用ロボットよりも導入コストが比較的安価です。
なお、価格は軸数が少なく、精度や動作速度が低く、荷重も軽いほど低価格になり、軸数が多く精度・動作速度が高く、荷重が重いロボットほど高価格になります。
協働ロボットは人の接近や、人が当たったことなどを感知するセンサーを備えています。そのため、狭い空間でも事故を回避しながら人と協働できるため、安心して導入できます。
私たち富士酸素工業も、協働ロボットの導入支援を行なっておりますので、どうぞお気軽にお声がけください。