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ホイストクレーン(天井クレーン)のヒヤリハットを防ぐポイント

ホイストクレーン(天井クレーン)のヒヤリハットを防ぐポイント
投稿日:2025年2月19日

工場での運搬作業に欠かせないホイストクレーン。安全に留意して使用しても、ヒヤッと寒気がするようなシーンに出くわすことは珍しくありません。今回のコラムでは重大な事故を防ぐためのポイントについて紹介します。

ホイストクレーン(天井クレーン)とは?

ホイストクレーンはホイストとクレーンを組み合わせた装置です。

ホイストは、ロープやチェーンを巻き付けたホイールによって荷物の昇降を行う装置で、クレーンは動力によって荷物を吊り上げて水平運搬を行う装置です。

ホイストクレーンはロープやチェーンの巻き上げ装置として電気ホイストが用いられているクレーンを指し、重量のある荷物を円滑に運搬するために、主に工場や建設現場などで使用されています。

ホイストクレーン(天井クレーン)における労働災害

ホイストクレーンによる労働災害は、吊り荷の落下によるものがほとんどです。吊り荷すべての落下や吊り荷の一部が抜け落ちて落下することで人身事故につながるケースがあります。

ホイストクレーン(天井クレーン)のヒヤリハットを防ぐためのポイント

吊り荷の落下は、人への被害がなくても荷物の損傷など、さまざまな損害につながります。そして多くの事故は防ぐことができるものです。ホイストクレーンによる事故を予防するためには、以下の4つの項目がポイントとなります。

オペレーターの教育

ホイストクレーンを作動させるオペレーターは、事故を防ぐための最重要人物です。オペレーターの重要性をきちんと教育することで、正しくクレーンを動かせるようになれば、事故が予防できます。

作業手順の標準化

人によってやりやすい作業手順があるものですが、工場内で統一をしていないとどこかがおろそかになったり抜け落ちたりしてしまうものです。誰が行っても同じ手順で作業を行うようにすることで、ミスに気づきやすくなります。

安全装置の設置

ホイストクレーンは、法律で安全装置を設置することが義務付けられています。巻過ぎを防止するための警報装置や安全弁などを設置し、万が一の事故を防ぎましょう。安全装置の設置後は、問題なく作動するかの確認や定期的なメンテナンスも実施が必要です。

定期的な修理・メンテナンス

ホイストクレーンは、毎回の使用前の点検・月次点検・年次点検が義務付けられています。長く安全に使用するためにもメンテナンスと必要に応じた修理を行うようにしてください。

ホイストクレーン(天井クレーン)の点検・修理・メンテナンスならお任せください

日々の工場稼働と並行して、メンテナンスを的確に行うことは簡単ではありません。ぜひプロへの委託も検討してください。

静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場の様々な問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しましたホイストクレーン以外にも、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。

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