目次
工場や現場作業に欠かせないホイストクレーン。安全に作業を進めるためには定期的なメンテナンスや場合に応じた部品交換が必要です。今回のコラムでは、ホイストクレーンのメンテナンスの重要性や主な交換部品について紹介します。
ホイストクレーンはホイストとクレーンを組み合わせた装置です。
ホイストは、ロープやチェーンを巻き付けたホイールによって荷物の昇降を行う装置で、クレーンは動力によって荷物を吊り上げて水平運搬を行う装置です。
ホイストクレーンはホイストとクレーンを組み合わせたもので、ロープやチェーンの巻き上げ装置として電気ホイストが用いられているクレーンを指し、重量のある荷物を円滑に運搬するために、主に工場や建設現場などで使用されています。
大型で重い荷物を運ぶホイストクレーンは、些細なミスでも重大な事故につながります。ホイストクレーンを作動させるオペレーターのミスだけでなく、日々の点検やメンテナンス不足、整備不良によって起こる事故も少なくありません。メンテナンスにおいては、動作確認だけでなく、部品の摩耗なども確認し、必要に応じた交換が必要です。
ホイストクレーンにおいて、経年劣化によって交換することになる可能性がある部品には、主に以下のようなものがあります。
巻き上げをする際にきちんと荷物を停止させられるよう、ブレーキ部品は定期的な交換が必要です。ブレーキ装置には摩擦材であるブレーキライニングという部品があり、摩耗具合に応じて交換を行います。
ブレーキと同様に、ギヤやベアリングも定期的に交換します。
ワイヤーやチェーンには、日々の使用で大きな負荷がかかっています。長く使えているからと安心せず、摩耗やサビ、欠けなどがないかをチェックしましょう。
荷物を吊り下げるフックは、実は摩耗部品です。少しずつフックの開きが大きくなってきますので、定期的に確認しましょう。フックの開きが大きくなると、荷物がズレ落ちるなどの危険があります。
巻き上げ機本体は精密機器のため、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。使用頻度に合わせてオーバーホールも検討してみてください。
この他にも、横行や走行に関わるブレーキ部品や車輪関係の部品、電気系統なども定期的に部品交換が必要になります。
日々の工場稼働と並行して、メンテナンスを的確に行うことは簡単ではありません。ぜひプロへの委託も検討してください。
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場の様々な問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しましたホイストクレーン以外にも、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。
静岡県内の工場のことで何かお困りなら、ぜひ一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。