目次
工場で重量のあるものを運搬する作業に欠かせないホイストクレーン(天井クレーン)。今回のコラムでは新たにホイストクレーンを設置する場合や、老朽化した既存のホイストクレーンを買い替える(更新する)際にかかる費用や納期について紹介します。
ホイストクレーンはホイストとクレーンを組み合わせた装置です。
ホイストは、ロープやチェーンを巻き付けたホイールによって荷物の昇降を行う装置で、クレーンは動力によって荷物を吊り上げて水平運搬を行う装置です。
そして、ホイストクレーンはロープやチェーンの巻き上げ装置として電気ホイストが用いられているクレーンを指し、重量のある荷物を円滑に運搬するために、主に工場や建設現場などで使用されています。
ホイストクレーンを設置・更新する際にかかる費用はクレーンの用途や規模によるものの、およそ100万円がおおまかな目安となります。ただし、100万円あれば十分で、オーバーするとしても数十万円、というわけではなく、クレーンの規模や求める精度によっては500万円ほどになることもあります。まずは専門業者にしっかりと見積りを取ってもらうようにしましょう。
ホイストクレーンを設置する際には、クレーンそのものだけでなくクレーンが水平に動くためのレーンの設置も必要になります。ホイストクレーンの選定から、工場の天井が荷重に耐えられるか、構造上問題ないかといったことも確認する必要があるため、設置・更新には1~3か月かかるのが一般的です。
工場や倉庫に新たに天井クレーンを設置する際は事業者が管轄の労働基準監督署に「クレーン設置報告書」を提出する義務があります。厚生労働省のホームページなのでダウンロードできますが、クレーンメーカーや設置業者が申請代行を行うケースが通常です。
また、天井クレーンを取り付ける場合には、工場や倉庫に必要なスペースがあるか、強度は十分かなどの確認が必要になります。過去に強度のチェックをしていたとしても、建物の老朽化により新たなチェックでは強度が不十分となる場合もあります。自社が採用したいホイストクレーンに必要な強度やスペースが確保できるかどうかは、あらかじめ確認しておく必要があるでしょう。
日々の工場稼働と並行して、メンテナンスを的確に行うことは簡単ではありません。ぜひプロへの委託も検討してください。
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場の様々な問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しましたホイストクレーン以外にも、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。静岡県内の工場のことで何かお困りなら、ぜひ一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。