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工場や現場作業に欠かせないホイストクレーンやチェーンブロック。今回のコラムでは、ホイストクレーンとチェーンブロックの違いをテーマに用途や特徴について紹介します。
ホイストクレーンはホイストとクレーンを組み合わせた装置です。
ホイストとは、ロープやチェーンを巻き付けたホイールによって荷物の昇降を行う装置のことで、クレーンは動力によって荷物を吊り上げて水平運搬を行う装置です。
ホイストクレーンはロープやチェーンを巻き上げるための装置として電気ホイストが用いられているクレーンを指し、重量のある荷物を円滑に運搬するために、主に工場や建設現場などで使用されています。
チェーンブロックもホイストクレーンと同様に荷物の昇降を行う装置です。荷物を持ち上げるために巻き上げられたチェーンは、バケットと呼ばれる袋に収納される仕組みになっており、巻き上げる距離(揚程:ようてい)が長くなればなるほどバケットは大きくなるものの、本体の大きさは変わりません。
どちらも重い荷物を運ぶものですが、大きな違いとして、ホイストクレーンは巻き上げ速度が速く、また重量物の運搬や、サイズの大きな荷物の運搬には多くの場合ホイストクレーンが適しています。一方でチェーンブロックの特徴は設備がコンパクトであることです。天井が低い現場やスペースが限られている現場に適しています。
重い荷物を運ぶホイストクレーンやチェーンブロックは、些細なミスでも重大な事故につながります。設備を作動させるオペレーターのミスだけでなく、日々の点検やメンテナンス不足、整備不良によって起こる事故も少なくありません。メンテナンスにおいては、動作確認だけでなく、部品の摩耗なども確認し、必要に応じた交換が必要です。
ホイストクレーンは月次定期自主検査と年次定期自主検査の2種類を行うことが法律で定められています。日々の使用や定期的な点検で異常を感じた場合は、無理に使用すると故障や重大な事故につながる可能性があります。
異常を感じた場合には、専門家による検査やメンテナンス、場合によっては修理を依頼することで、ホイストクレーンを長持ちさせられ、結果としてコストダウンにもつなげられます。
ホイストクレーンと比較すると軽量の荷物を運ぶことの多いチェーンブロックも、吊り上げ荷重0.5t以上の場合は同様に月次・年次点検が必須です。
日頃の業務を遂行しながら定期的なメンテナンスを行うことは簡単ではありません。滞りなく、的確なメンテナンスを行うためには、専門業者にメンテナンスを外注することも検討するとよいでしょう。
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場のさまざまな問題についてご相談を承っています。
今回ご紹介しましたホイストクレーン・チェーンブロック以外に、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。
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