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ホイストクレーンとテルハクレーンの違いとは?

ホイストクレーンとテルハクレーンの違いとは?
投稿日:2025年7月18日

工場などの現場作業で欠かせない設備のひとつであるクレーン。重い荷物の運搬をする際に必須の設備ですが、荷物のサイズや重量によって適したものを選ぶ必要があります。今回は工場で活躍するクレーンのうち、ホイストクレーンとテルハクレーンをテーマに、特徴と違いを紹介します。

ホイストクレーンとは?

ホイストクレーンは、ホイストとクレーンを組み合わせた装置です。

ホイストとは、ロープやチェーンを巻き付けたホイールによって荷物の昇降を行う装置のことで、クレーンは動力によって荷物を吊り上げて水平運搬を行う装置を指します。

ホイストクレーンはロープやチェーンを巻き上げるための装置として電気ホイストが用いられているクレーンを指し、重量のある荷物を円滑に運搬するために、主に工場や建設現場などで使用されています。クレーンは、荷物を動力を用いて吊り上げるものと定義されているので、巻き上げ作業をチェーンを引いて人力で行っている場合はクレーンに該当しません。

テルハクレーンとは?

テルハクレーンは、ホイストクレーンの一種です。荷物の昇降はホイストで行い、鉄骨のレール(ランウェイ)に沿った横移動のみを行うクレーンがテルハクレーンです。レールにはI形鋼が使用されるのが一般的で、I形鋼の下部に電動ホイストや電動チェーンブロックを吊り下げる構造をしています。レールが一本のものをモノレールホイストといいます。

ホイストクレーンとテルハクレーンの違いとは?

テルハクレーンはホイストクレーンの一種なので、大まかな構造は同じです。テルハクレーン以外のホイストクレーンは、建物と平行にその両壁または柱などを利用して天井近くに左右二本のレーンを設置し、その上を走行する形式となっています。これを活用して、前後左右に荷物を運搬できる点が大きな違いとなります。

それぞれの用途の違い

シンプルな構造で使い勝手のよいテルハクレーンは機械工場などでの材料や製品の取り扱いや、倉庫や駅構内での小規模な荷物の運搬に広く使用されています。ホイストクレーンは大型で重量のあるものの運搬を目的として設置されるのが一般的です。

ホイストクレーンの修理・メンテナンスならお任せください!

工場に設置できるクレーンにはさまざまな種類があり、その用途によって選ぶことが重要です。そしてクレーンは日々使用するものなので、事故や故障を防ぐためにも適切なメンテナンスが必要になります。

とはいえ、日頃の業務を遂行しながら定期的なメンテナンスを徹底的に行うことは簡単ではありません。滞りなく、的確なメンテナンスを行うためには、専門業者にメンテナンスを外注することも検討するとよいでしょう。

静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場のさまざまな問題についてご相談を承っています。

今回ご紹介しましたホイストクレーンやテルハクレーン以外に、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。

静岡県内の工場のことで何かお困りなら、ぜひ一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。