製鉄所や化学製品工場や製紙工場、食品工場など、さまざまな工場で配管が使用されています。業種によって配管の素材や配管を通る液体や気体はさまざまですが、どれも工場の稼働させるためには欠かせない役割を担っています。耐久性に優れた工場配管も、長年の使用などにより劣化していきます。今回のコラムでは、工場配管が劣化する原因や兆候、必要なメンテナンスについて紹介します。
大切に使用していても工場配管は劣化していきます。経年による劣化以外には、サビによるものが主で、屋外の配管であれば紫外線による劣化も起こります。また、凍結や地震なども工場配管が劣化する原因となります。
屋外に設置している工場配管は、紫外線による外観部分の劣化が早く進行します。表面が白や黒に変色したり、ヒビが入ったりすることは典型的な劣化の兆候です。
また、屋内の配管の場合は外観からは劣化が分からなくても配管の内側がダメージを受けていることがあります。
例えば、配管から出る水が白く濁っている場合は配管の内側に施された亜鉛メッキが剥がれ、溶けだしている状態です。また、水が黄色や赤になっている場合は、サビの混入が疑われます。黄色くなるのはまだ初期症状ですが、赤くなる場合はサビの混入量が多く、迅速な対応が必要になります。
工場配管にも耐用年数があります。ただしあくまでも耐用年数は目安に過ぎないため、使用環境に応じては早めの交換が必要になることもあります。
定期的な点検やメンテナンスを怠ると、突発的に配管の漏れや詰まりが発生し、大きな費用が必要になりますし、工場全体の稼働にも悪影響です。配管の劣化は管の内側で主に起こるので、外観に問題がなくても定期的に点検やメンテナンス、必要に応じた修理と交換を行うようにしてください。
工場配管の点検やメンテナンスをどれくらいの頻度で行うべきかの判断は、配管の素材や使用環境によって異なります。
一般的には、毎回稼働する際に目視による点検を行い、月に1回、年に1回といった頻度で定期的に点検を行うことをおすすめします。
配管のメンテナンス方法には、目視以外にも配管の厚みの測定や配管の洗浄、研磨によるサビ取りなど、さまざまなものがあります。日々の業務がある中で、大がかりな点検を自社で行うのは困難なケースも少なくありません。適切な点検を行うためにも、定期点検は専門業者に依頼することも検討するとよいでしょう。
工場配管は、いわば工場の血管です。部分的な損傷でも工場全体に大きな影響を与えるものですので、定期的なメンテナンスは必須です。
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