
工場や製造現場において、作業中に発生する粉塵や煙、有害物質を適切に処理することは、現場の安全と品質を守るために欠かせません。このプロセスにおいて、発生源から集塵機までを繋ぐ「集塵配管」の設計は極めて重要な役割を担います。
今回は、集塵配管の役割や仕組み、設置する目的、さらには施工時に押さえておくべき重要なポイントについて詳しく解説します。
集塵配管とは、加工工程などで発生した粉塵を、発生源から集塵機まで搬送するための導管です。
集塵配管の役割は、発生した有害物質を周囲に拡散させず、確実に集塵機まで「搬送」することです。単なる空気の通り道ではありません。粉塵が途中で堆積しないよう、一定の風速を維持し、効率よく運ぶことが求められます。
集塵システムは、以下のようなステップで機能します。
①フード(吸込口): 発生源の近くで粉塵を吸い込む。
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②集塵配管: 搬送風速を維持しながら、粉塵を空気と共に運ぶ。
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③集塵機: フィルター等で粉塵を分離・回収する。
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④ファン(送風機): 集塵機で粉塵が除去されたきれいな空気を、ダクトを通じて屋外や別の場所へ排出する。
集塵配管を設置する目的は主に以下の3つです。
粉塵が舞う環境で作業を続けると、じん肺やアレルギー性疾患などの健康被害を引き起こすリスクがあります。「粉じん障害防止規則」などの法令を遵守し、クリーンな作業環境を維持することは、企業の重要な責務です。
空気中に漂う微細なゴミが製品に付着すると、塗装のムラや電子部品の接触不良など、品質低下等の原因となります。また、機械の内部に粉塵が侵入すると、摩耗やショートによる故障を招きかねません。集塵配管を設置することには、これらのトラブルを未然に防ぐ目的もあります。
金属粉や木粉、プラスチック粉などが一定の濃度で空気中に浮遊している状態で火花が飛ぶと、「粉塵爆発」を起こす危険があります。粉塵を迅速に回収・排出することで、現場の爆発・火災リスクを低減させることも、適切に集塵配管を設置する重要な目的です。
よくあるトラブルは、集塵配管の詰まりです。原因は、集塵配管の吸引経路に残った粉塵や異物で、特に長期間使用し続けると、配管内に粉塵が蓄積し詰まりやすくなります。この状態では、十分な吸引力や集塵効率を維持できません。本来の性能を発揮できるように、適切な対策が必要です。
集塵ダクトや配管が詰まっている場合は、吸引経路全体を清掃し、粉塵や異物を除去します。ダクト内の清掃は定期的に行い、詰まりの予兆を早期に発見することが大切です。配管の詰まりを放置すると、吸引力が低下するだけでなく、装置全体に過負荷がかかるため、清掃を怠らないようにしましょう。
集塵設備は、一度設置すれば終わりではありません。日々の稼働による摩耗や、生産ラインの変更に伴う配管の再設計など、継続的なケアが必要です。「最近、吸い込みが弱くなった気がする」「配管から変な音が聞こえる」という心配や、「新しい機械を導入するので配管を増設したい」というご要望はありませんか?
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場のさまざまな問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しました集塵配管以外でも、工場関連機器のお悩みであれば対応可能です。
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