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工場配管の耐用年数と更新時期!計画的な点検・修理・メンテナンスでリスク回避

工場配管の耐用年数と更新時期!計画的な点検・修理・メンテナンスでリスク回避
投稿日:2025年4月30日

化学工場や食品工場、製鉄所など、あらゆる製造の現場で配管が使用されています。業種によって配管の素材や配管を通る液体や気体はさまざまですが、どれも工場の稼働させるためには欠かせない役割を担っています。今回のコラムでは、工場配管の種類ごとの耐用年数と、適切なメンテナンスについて紹介します。

工場配管の種類と耐用年数

工場配管がどれくらいの期間使用できるかは、配管の素材によって異なります。一般的に用いられている素材別の耐用年数を紹介します。ただし、あくまで耐用年数は目安なので、耐用年数に至るまで必ず使用できるというものではなく、定期的なメンテナンスも必要になります。

鋼管の耐用年数:15~20年

鉄管や鋼管と呼ばれる配管は、耐久性の高さから代表的なものなっています。しかし、サビには弱い点がデメリットとして挙げられます。配管がサビると流れる水にサビが溶け出してしまうので、近年では鋼管以外のものも広く使用されています。

ステンレス鋼管の耐用年数:30~40年

ステンレス製の配管はサビに強い点で優れています。配管にサビが溶け出すことを避けたい給水や給湯、排水、消火用水などの配管に使用されています。

硬質ポリ塩化ビニル管の耐用年数:30〜40年

硬質ポリ塩化ビニル管とは、鋼管の内側を硬質ポリ塩化ビニルでコーティングしたものです。「塩ビ管」として知られる一般的な配管で、「VP管」や「HIVP管」、「HTVP管」などといった種類があります。耐久性とヤ耐食性に優れているので、ステンレス鋼管と同様に、配水用の配管で使用されています。

ポリエチレン管の耐用年数:30~40年

ポリエチレン管とは、高密度ポリエチレンの材質を使ってつくられた配管のことをいいます。軽量で加工が容易な点が特徴で、下水道や給水、配水、化学工場、食品工場など、さまざまな場面の配管として使用されています。

これ以外にも鉛製や銅製のものもありますが、鉛製は有害性があるので現在は給水管へは使用されておらず、銅製のものは耐久性がより優れたポリエチレン管が使用されるようになっています。

工場配管の計画的な点検・修理・メンテナンス

工場配管は、毎回稼働する際に目視による点検を行い、月に1回、年に1回といった頻度で定期的に点検を行うことをおすすめします。定期的な点検やメンテナンスを怠ると、突発的に配管の漏れや詰まりが発生し、修理や交換に大きな費用が必要になりますし、場合によっては工場全体の稼働を停止せざるをえなくなることもあります。

工場配管は外からの劣化が分かりづらいので、目視だけ頼らず、計画的にメンテナンスを行うようにしてください。

点検・修理・メンテナンスのメリット

点検を行うのは、劣化や傷みといった症状を早めに知るためです。劣化が進行していなければ交換や修理をせずとも配管の洗浄や研磨など、比較的シンプルな対応で済みます。定期的な点検とメンテナンスは、工場配管を長持ちさせることにもつながります。大がかりな交換や修理となると費用や時間もかかりますので、なるべくこまめに点検とメンテナンスを行い、必要な修理が最小限となるようにすることをおすすめします。

工場配管の点検・修理・メンテナンスならお任せください

工場配管はあらゆる製造現場の業務を支える重要な設備です。

静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場のさまざまな問題についてご相談を承っています。

今回ご紹介しました工場配管以外にも、さまざまな工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。

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