化学工場や食品工場、製鉄所など、あらゆる製造の現場で配管が使用されています。業種によって配管の素材や配管を通る液体や気体はさまざまですが、どれも工場を稼働させるにあたって大きな役割を担っています。耐久性や耐食性に優れた配管も、適切な点検やメンテナンスが行われなければ漏れや破損、内部がサビて溶け出すなどの問題が発生します。今回のコラムでは工場配管の保全に求められる知識や資格について紹介します。
配管には、水道管・ガス管・排水管などさまざまなものがあります。また、工場であれば薬品や油などの人体には有害なものが配管を流れていることもあります。配管と一括りにいってもその用途はさまざまですので、用途や環境に合わせた専門的な知識が必要になります。
配管の修理やメンテナンス、設置などのための配管工事をするにあたって、作業者に必須の資格はありません。自動車の運転免許などとは異なり、特別な資格を持っていなくても配管工事はできます。
しかし、実際に配管工事を行うためには必要な知識や技術があります。それらを身につけるには現場での経験を積むだけでなく資格取得も並行して進めていくと効率的です。
配管工事に関する能力や知識を認定するものとしては配管技能士と呼ばれる国家資格があります。配管技能士は、ガス管や給排水管、換気設備など、建築物の配管工事の技能を認定するもので、三級から一級まであります。三級の受験には受験資格は設けられていませんが、二級は二年以上の実務経験、一級は七年以上の実務経験または二級合格後二年以上の実務経験が必要となっています。
配管技能士は一般住宅に関わる「建築配管作業」と工場設備に関わる「プラント配管作業」の二つに資格区分が分かれており、工場配管に関わる工事であればプラント配管作業の有資格者であることが求められます。
工場配管に定期的な点検やメンテナンスが必要です。適切な点検やメンテナンス、修理などを怠ると突発的に配管の漏れや詰まりが発生し、工場業務に大きな支障となる可能性があります。工場配管は外からの劣化が分かりづらいので、目視だけ頼らず、計画的にメンテナンスを行うことが重要です。
毎回稼働する際の簡易的な点検に加え、月に1回、年に1回といった頻度で定期的に点検を行うことをおすすめします。
工場配管はあらゆる製造現場の業務を支える重要な設備です。しかし、日々の業務がある中で定期的に点検やメンテナンスまでも自社で行うことはスケジュール的に難しい場合もあるでしょう。プロの技術で徹底的な点検を行うためにも、専門業者へ外注することも検討してみてください。
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