エネルギー削減に貢献する機器の導入などに使える省エネ補助金ですが、実は他にも魅力がたっぷり!この記事では、そんな省エネ補助金のメリットや種類などをわかりやすく解説いたします。
省エネ補助金は、企業が省エネのために必要な措置を講じる際に、費用の一部または全額を支給するものです。
昭和54年6月22日に制定された「省エネ法」と呼ばれる法律によって、省エネは企業や個人の問題をこえて、国家として取り組み、解決しなければならない問題になりました。
そこで政府は、企業の省エネへの取り組みを積極的にサポートするために、さまざまな金銭的な優遇措置を実施しています。
省エネ補助金を利用すると、次の3つのメリットがあります。
メリットの一つ目は、省エネを目指す際に必要な設備の改修コストを軽減できる点です。改修コストを軽減することで、よりスピーディに改修計画を進めやすくなります。
メリットの二つ目は、最新機器を導入し、日々のランニングコストを低下できる点です。当然ながら、テクノロジーの進歩とともに省エネ性能も上がっていきます。補助金を利用すれば、導入のハードルを下がり、旧来より高額な最新機種を導入することで可能です。
メリットの三つ目は、設備投資を行なった際の投資回収年を短縮することができる点です。補助金を利用することで、初期投資費用が減らせるので、省エネ施策への投資改修年数を短縮できます。投資回収年数を短縮できれば、無理な事業計画を回避できるので、株主対策にも有効です。
企業の省エネ活動の推進を力強くサポートする省エネ補助金ですが、実は、経済産業省が行っているものや、環境省が行っているものなど、さまざま種類があります。ここでは、省エネ補助金の中でも特に代表的なものを紹介します。
省エネルギー投資促進支援事業費補助金とは、国内で事業を営む法人と個人事業主の省エネルギー型設備への更新を支援する補助金です。
先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金とは、工場や事業場において実施されるエネルギー消費効率の高い設備への更新などの取り組みを支援する補助金です。
省エネルギー設備投資に係る利子補給金助成事業費補助金は、省エネルギー設備の新設・増設するための融資の利息の一部を補給する補助金です。設備そのものも費用ではなく、調達するために金融機関から借り入れを場合の融資に対する利子を対象としているのが特徴です。
省エネルギー診断や省エネ相談地域プラットフォームの構築など、中小企業等の省エネを推進するためのきめ細かな支援を行なうための補助金です。
住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業費補助金は、ゼロエネルギーのハウスやビルなどの実証を支援したり、次世代の省エネ建材による実証を支援する補助金です。具体的には、以下の3つを補助対象としています。
ZEHの普及目標を掲げたZEHビルダーにより建築された次世代ZEH+(省エネの更なる深掘り及び太陽光発電等の更なる自家消費の拡大を目指したZEH)や、超高層の集合住宅におけるZEH化の実証を支援します。
ZEBの設計ノウハウが確立されていない民間の大規模建築物(新築:1万m2以上、既築:2千m2以上)について、 先進的な技術等の組み合わせによるZEB化の実証を支援し、その成果の横展開を図ります。
既存住宅における消費者の多様なニーズに対応することで省エネ改修の促進が期待される工期短縮可能な高性能断熱材や、快適性向上にも資する蓄熱・調湿材等の次世代省エネ建材の効果の実証を支援します。
省エネ補助金は、設備投資の費用を軽減できるだけでなく、ランニングコストを低下するなど副次的な効果も期待できるメリットの大きい補助金です。
しかし、数が多いこともあり、利用するためには自社にあった補助金を選ぶのはなかなか大変です。
そこでおすすめなのが、補助金に精通する専門家へ相談することです。自分達で調べる労力を短縮できる他、利用するための規定なども教えてくれるため、補助金を利用するための手続きがスムーズになります。
私たち富士酸素工業では、省エネ補助金を活用したいという静岡県の企業様に対し、無料相談を実施しています。ぜひお気軽にご相談ください。