危ない使い方していませんか?カセットコンロを正しく使おう!

寒い季節はお鍋などの温かい食べ物が恋しくなりますよね。
卓上で鍋をやるときに欠かせないのがカセットコンロです。
カセットコンロは手軽に持ち運びができ、食卓で鍋を囲んだりするのに大変便利な調理器具ですが、誤って使うと火災に繋がる危険もあります。

具体的にどのような使い方をすると危ないのでしょうか。
カセットボンベの扱いにも触れながら詳しく解説してゆきます。

カセットコンロによる火災に注意!

カセットコンロ使用

これからの時期、高い頻度で鍋料理をするという方も多いのではないでしょうか。
手軽に好きな場所で調理ができてとても便利なカセットコンロですが、ガスや火を扱うものなので使い方には注意が必要です。

カセットコンロが原因となった火災は毎年起こっており、東京消防庁の管内だけでも年間20件ほど発生しているとの事です。
正しく使っているつもりでも、実は危険な使い方をしている可能性もあるので、いま一度カセットコンロの使い方を確認してみましょう。

カセットコンロの危ない使い方7選!

カセットコンロの危ない使い方

1. コンロを2台以上並べて使用する

カセットコンロ1台では収まりきらない大きな鉄板などを置くために複数のコンロを並べて使うとボンベが爆発する可能性があります。
学校の文化祭の模擬店で、カセットコンロを2台並べ、そこにのせた鉄板で焼きそばを調理してボンベが爆発した例があります。

これは熱せられた鉄板の下にあるボンベがユニットごと加熱されたために発生します。

複数のカセットコンロを使うのも、コンロ同士をくっつけて使うのは危険なので、注意しましょう。

2. 大きな調理器具を使用する

大きな調理器具の使用

コンロ全体を覆ってしまうような大きな調理器具は使わないようにしましょう。
熱がこもりやすくなったり、熱せられた鍋底がカセットボンベのユニットを温めたりすることによってカセットボンベが爆発する危険があります。

ガスボンベの上にかかる大きな調理器具は使わないでください。

3. 調理以外の用途で使用する

まれに木炭や練炭などの火起こしにカセットコンロを使用する方がいますが、カセットボンベを過熱させる原因になりうるので大変危険です。
カセットコンロを調理以外の用途で用いるのは避けましょう。

4. 家具やカーテン、壁などのすぐそばで使用する

カセットコンロの周りに可燃物がある状態で使用すると、引火の恐れがあります。
また熱を遮るようなもののそばで使うのも、熱がこもりカセットボンベの過熱・爆発の原因になりうるため危険です。

壁や引火物から少なくとも15cm以上離してカセットコンロを使ってください。

5. カセットボンベ(スプレー缶)のセットの仕方を間違える

カセットボンベ(スプレー缶)の使用

カセットボンベをコンロに正しくセットせずに使うとガス漏れが起き、火災につながる恐れがあります。
カセットコンロにボンベをセットするときは、ボンベの切込み凹部をコンロのボンベ受け凸部に合わせてセットしてください。

6. 古いカセットコンロやカセットボンベを使用する

古いカセットコンロやカセットボンベの使用

古いコンロはボンベ受けが劣化し、ガス漏れなどが起こるリスクが高くなります。

カセットコンロの寿命は10年が目安。ガスボンベは製造から6〜7年経つとサビが発生してガスが漏れることがあります。

ボンベの底に製造年月日が記載されているので、古くなったガスボンベは使用しないでください。災害など非常時のために備蓄している人も多いかと思いますが、定期的に古いものは新しいものと入れ替えるようにしましょう。

ガス缶・スプレー缶の廃棄でお困りの方は、こちらの記事をご確認ください。

 ガスボンベ・スプレー缶を廃棄する方法を知りたい!

7. 車内やテント内で使用する

車内やテント内での使用禁止

アウトドアなどでカセットコンロを使う際は、車内やテント内など狭く密閉された空間では使用しないように注意してください。

換気が不十分な場所での使用は不完全燃焼を起こしてしまい、一酸化炭素中毒や酸欠を引き起こす可能性があり大変危険です。
カセットコンロではなくともガス式のバーナーやランタンなども同様です。

おわりに

いかがでしたか。今回はカセットコンロの危険な使い方について確認しました。

これからの季節ますます大活躍するカセットコンロですが、気をつけないと事故のリスクが高まる季節でもあります。
安全には十分に気を配りつつ、温かくて美味しい料理を楽しんでくださいね。

その他、ガスについてのご質問やお困りごとは、【お使いのガス会社】に問い合わせてみてください。

 富士酸素工業をお使いの方はこちら