毎年夏になると、工場扇やスポットエアコン、空調服などで暑さ対策を行ってきました。
しかし、年々夏場の気温が上昇する中で、溶接作業も行っているため、過酷な作業環境となっておりました。
そこで、社長様より従業員の作業環境を改善したいとご依頼を頂きました。
お客様は機械のカバーを製作しており、油が漏れないように気を付けて溶接していました。
そのため、欠落品を出さないように、溶接の天敵である風を遮断し、夏場でも工場を閉めきっているとのことでした。
当然、夏場は蒸し風呂のように室温が上昇します。
工場扇やスポットエアコンも使用していますが、溶接している場所は避けて循環させているため、そこまで環境改善にはつながりません。
むしろ、スポットエアコンに関しては廃熱が出るため、場所によっては温度が上昇してしまう状況でした。
そこで弊社は、工場内に太陽熱(輻射熱)をこもらせないように、屋根に塗る遮熱塗装を提案しました。
7月中旬に計測し、工場内の施工前温度が約42.1℃、施工後温度は約31.5℃と明らかに差が出ました。
遮熱塗装を塗った屋根も手で触れられる温度まで下がっており、太陽の輻射熱を反射していることが実証されました。
今年も猛暑になるとのことですので、体感でどれほど効果が実感できるかが楽しみです。
今回の遮熱塗装で明らかに体感温度が変わる様でしたら工場の壁(太陽光があたる面)を施工する提案も視野に入れて行きます。
今後は環境・働き方改善の一環として、特に溶接ヒューム対策の提案を推進していきたいと思っています。
また、お客様は条件の厳しいワークを溶接されているようですので、レーザー溶接機の導入も提案して行きたいと思います。