お問合せのきっかけ・弊社にご依頼いただいた背景

長くお付き合い頂いているお客様であり、色々なご相談等を受ける関係性でもあります。2022年4月1日より『溶接ヒューム特定化学物質障害予防規則』改正に伴い、ガス・溶接材料を納入している立場として対策等を事前にご提案していた事が今回の背景となります。

お困りごとの内容

溶接作業を行う業種である為、始めに溶接ヒューム測定を実施しました。マンガン濃度数と要求防護係数の数値も把握できた事で適応マスクを選定しました。しかし、局所排気を目的としたヒュームコレクターについては作業台より少し離れており、溶接作業の際、ヒュームが立ち込めている状況でした。またダクトから落としているノズル径も細い為、吸い込み能力は弱く十分な対策がとれないと判断しました。そこで、既存のダクトはそのまま流用し新たに伸縮フレキシブルアーム型を据え付ける事で十分にヒューム対策が出来る機器をご提案致しました。

効果

作業台の近くへ据え付けた事、伸縮フレキシブルアーム型である事で、よりフードの位置をピンポイントで溶接作業場に近づける事ができました。これにより効率的に溶接ヒュームを回収する事が可能となりました。また、伸縮タイプですので、作業しない場合はアームを折りたたみコンパクト収納する事で、別作業時も邪魔になる事はありません。同じタイプを２ヶ所に設置した事で、周りの作業者が溶接ヒュームを吸い込む可能性もかなり低くなりお客様も大変喜んでおります。

今後の展開

今回の対策を実施した上で、次のステップとして2023年4月1日より施行されるフィットテストの詳細をアナウンスし更なる溶接ヒューム対策をお客様と取り組んでいきたいと考えております。また、近年労働者の健康管理に力を入れている企業様ですので、暑さ寒さ対策、安全対策などヒヤリハットの出ない職場の環境作りを構築するお手伝いをして行きたいと思います。