お困りごとの背景

アルミ鋳造品のバリ取り仕上げを主に手掛けている会社様です。増産に伴い自動化のお話を以前からお付き合いしている工具商様に相談したのですが、要望に見合う提案をしてもらえなかったようです。そこで社長様のお知り合いの方を通じて、弊社に直接ご相談を頂きました。

お困りごとの内容

これまでエア工具を使用し手作業でバリ取りをしておりました。また、製品の形状も複雑でバリ取り箇所も数多く4名で分担し作業していました。昨年、生産増加に伴い人手不足の解消、品質の安定化を見据え自動機の導入検討に踏み切ったそうです。
お客様のご要望としては『タクトタイム短縮』、『バリ取り作業の均一化』の実現です。そこでバリ取りの自動化に特化した機械を製造・販売しており、大手自動車製造業様にも数多く導入実績のあるメーカー(KGK）様の『3軸ヘッド高速バリ取りマシン　BARIO-S』をご提案しました。地元のメーカー様という事もありすぐに製品を工場へ持ち込みテストを実施しました。何度かお客様・メーカー様・弊社の3社でお打合せをしタクトタイム・品質を確認しご納得して頂いた上でご注文を頂く事が出来ました。

3軸ヘッド高速バリ取りマシン

効果

今まで分担していた作業もこの高速バリ取りマシンで作業性も向上すると思います。タクトタイムもお客様のご希望に近づけました。残業をしなければ出荷が間に合わない状況も改善され作業者の労力も軽減されると思います。
また、人の手作業とは異なりワークをセットするだけでプログラム通りの動きをマシンが行う事、品質の安定化と増産が可能になった事にお客様も大変満足されていました。機体内でのバリ取り作業ですので切り粉が周りに飛び散る事もなく専用の改修ボックスへと排出され作業者にも環境に対しても改善されました。

今後の展開

今後の展開として、今回導入したバリ取りマシンを完全自動化にすべくワークの出し入れを行うロボットシステムをご紹介したいと考えています。
また、この自動機を長く使用して頂くためにも年次メンテナンスの重要性をお客様にご理解頂き実施していければと思います。

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