空気圧を利用してさまざまな製造現場で使用されているコンプレッサ。今回はコンプレッサが故障してしまった場合、修理をするべきか、それとも新しいものに交換するべきかについて、基本的な判断方法を紹介します。
コンプレッサとは、液体や気体を圧縮する装置全般のことです。ただし、基本的には「コンプレッサ」と言えば、空気を圧縮するエアコンプレッサのことを指します。コンプレッサで空気を圧縮し、圧縮した空気を放出する際に生じる大きな力を利用して、金属加工・食品加工・電子部品の製造などが行われています。また、遊園地のアトラクションなどの動力にもなっています。
電気系統など、稼働環境に問題がなくフィルターの目詰まりや、弁の調整などを行ってもコンプレッサが正常に動かない場合は、故障の可能性があります。工場においてコンプレッサはなくてはならないもの。早急に交換か修理を行う必要があります。
コンプレッサを修理ではなく、交換をするのが基本となるのが以下の場合です。
コンプレッサには購入費用を減価償却費として経費計上するにあたって、法的な耐用年数が定められていますが、コンプレッサの耐用年数と寿命は必ずしも一致しません。しかし、耐用年数を超えると経費計上できないため、耐用年数を超えているかどうかが交換か修理かの大きな目安となるでしょう。
新しいコンプレッサの導入には大きな資金が必要となりますが、これからも工場でコンプレッサを稼働させていくのなら、いずれ必ず交換する必要があります。そのため、耐用年数を超えている場合は、まず交換を検討することをおすすめします。
家電製品と同様に、工場で使用する設備も、古いものと比べると最新型は省エネ性能や生産性が向上しています。そのため、ある程度の年月使用していたコンプレッサが故障した場合は、新しいコンプレッサの性能と比較して、交換を検討するとよいでしょう。
一方で、交換ではなく、まずは修理を検討するべきパターンは以下の通りです。
耐用年数の中で故障してしまったのなら、引き続き経費計上が可能です。基本的に「交換するのはまだ早い」といった段階での故障だと考えられるので、導入してそれほ期間が経っていないのなら、修理できないかを業者に確認するとよいでしょう。
交換ではコンプレッサを丸ごと新しいものにします。しかし、修理では必要に応じた部品の交換やメンテナンスを行うので、交換と比べると費用が抑えられます。交換したいが、買い替えるほどの余裕がない場合には適宜修理しながら大事に使っていくことになるでしょう。
空気を圧縮するコンプレッサが正常に機能しないと、工場の稼働に大きな支障が生じる可能性があります。早めの修理・点検依頼や定期的なメンテナンス依頼を専門家に依頼することを、ぜひ検討してください。
コンプレッサの修理・メンテナンスに関わるお悩みがございましたら、静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場の様々な問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しましたコンプレッサ以外にも、工場関連機器のお悩みもお伺いいたします。静岡県内の工場のことで何かお困りなら、是非一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。