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コンプレッサの異常発生が多い夏!修理・メンテナンスのコツは?

コンプレッサの異常発生が多い夏!修理・メンテナンスのコツは?
投稿日:2024年6月4日

コンプレッサは、工場においてなくてはならない動力源です。しかし、夏場になると、異常が発生しやすくなります。コンプレッサの異常は、外部気温や湿度と深い関係があるからです。当記事では、コンプレッサはなぜ夏に異常が発生しやすいのかを説明したうえで、夏が来る前にしておくべきことを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

なぜコンプレッサは夏に異常が発生しやすい?

コンプレッサのコンディションを左右するのは設置環境です。特に、影響が大きいのは気温や湿度で、高ければ高いほど、コンプレッサにかかる負担は大きくなります。夏は冬と比べて気温も湿度も高いのですから、コンプレッサにかかる負担も夏の方が当然大きいわけです。

そもそも、気温が40℃を超える場所はコンプレッサの稼働環境としては好ましくありません。さらに湿度まで高くなるとコンプレッサがオーバーヒートを起こし、稼働停止や故障が発生しやすくなります。

夏にコンプレッサが熱くなるのはメンテナンス不足のせい?

コンプレッサは空気を圧縮する機械です。その性質上、稼働すると熱を発します。夏は、高温多湿に加え、機械から発生する熱の影響もあるため、通常よりもオーバーヒートしやすい状態です。常日頃からコンプレッサのメンテナンスを行い、過度な発熱を防止しておくことが非常に大事になります。

特に、オイル劣化やフィルターの詰まりは、コンプレッサが通常よりも熱を発しやすくなる原因の代表格です。コンプレッサのオイルは、金属摩擦や空気漏れを軽減する役割があるため、オイルが劣化すると空気が漏れやすくなります。そうなると、コンプレッサは、必要な圧縮空気を作るために通常より多くの空気を吸引しなければなりません。このことがコンプレッサの温度上昇の原因になる場合があります。

一方、フィルターはコンプレッサ内に空気中のゴミが入らないようする役割をするものです。それが目詰まりすると、空気の吸引効率が悪くなりコンプレッサに余分な負荷がかかります。こちらも温度上昇の原因になりがちです。

根本的な対策を行うためには温度環境の改善が必要!

工場内の温度もコンプレッサの温度上昇に影響します。コンプレッサ自体に問題がなくとも、吸引する空気の温度が高すぎれば放熱もしにくくなるからです。湿度が一定の場合、吸引空気が25℃のときは、吸引空気が35℃のときよりも約5.4%の節電になるという記載が、環境省の「CO2削減対策の効果算定ガイドライン」にもありました。ですから、コンプレッサが吸い込む空気を冷やすこと、つまり工場内の温度を下げることは、異常発生の防止になるだけでなく、省エネにもつながります。

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いかがでしたか。今回は、夏にコンプレッサの異常が発生しやすい理由とその対策について解説しました。

静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、コンプレッサの点検・メンテナンスを承っています。コンプレッサをはじめとした工場の修繕・メンテナンスに関わるお悩みがございましたら、お気軽に当社までご相談下さい。