油圧ポンプは、産業用機械や建設用の重機、農業機械、フォークリフトなどの大きな力が求められるさまざまなシーンで使用されています。今回のコラムでは、油圧ポンプの耐用年数と、耐用年数を長くするための方法を紹介します。
油圧ポンプは油圧の力を利用した装置の一種です。油圧とは、油にかける圧力のことを指します。油圧ポンプは、油に圧力をかけ、吸入した油を吐出することでエネルギーを発生させます。
油圧ポンプは、エンジンやモーターから発生する運動エネルギーを、流体エネルギーに変換する役割を持ち、油圧ポンプがあることで、エンジンやモーターなどからかけた元々のエネルギーよりも大きなエネルギーが生み出せる仕組みになっています。
火災などのリスクがありながらも水や空気ではなく油が用いられるのは
・粘性があって漏れにくい
・沸騰しない
・潤滑性がある
・耐摩耗性が高い
・錆を起こしにくい
といった利点があり、高い圧力がかけられるからです。
油圧ポンプの耐用年数は、使用頻度によって異なります。定期的に適切なメンテナンスが行われていた場合の耐用年数の目安は10~15年ほどと言われています。また、屋外で使用する場合は屋内で使用する場合に比べ、寿命が短くなる傾向があります。
適切なメンテナンスと管理ができれば一般的な耐用年数よりも長く使用できる場合があります。
特に、油圧ポンプで発生しやすい以下のようなトラブルは、多くの場合、定期的なメンテナンスで解決できます。
・油圧が上がらない
・オイル漏れ
・異音トラブル
・ポンプの発熱
これらのトラブルの考えられる原因は以下のコラムで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
大型な油圧ポンプにトラブルが発生していないかを確認したり、その原因を解消したりするのは、大きな労力がかかるため、業務の中で実施することは簡単ではありません。漏れのない徹底的な点検を行うためには、定期的なメンテナンスがおすすめです。
静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社では、静岡県を中心に工場の様々な問題についてご相談を承っています。今回ご紹介しました油圧ポンプ・油圧機器以外にも、コンプレッサやホイストクレーンなどのお悩みもお伺いいたします。静岡県内の工場のことで何かお困りなら、是非一度静岡スマートファクトリー.comを運営する富士酸素工業株式会社まで、お気軽にご相談ください。