ガス給湯器の費用と特徴!リンナイ/パロマ/ノーリツ/パーパスの違いは?
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ガス給湯器を購入、設置するのにかかる費用は、メーカーによって異なるのでしょうか。性能的な違いがあるのかという点も気になるところです。そこで、この記事では、ガス給湯器を取り扱っている各メーカーの特徴や費用について解説します。ガス給湯器の設置や交換を検討している人は参考にしてください。
ガス給湯器の4大メーカーとそれぞれの特徴
ガス給湯器を製造・販売しているメーカーのうち、4大メーカーと呼ばれているのは、リンナイ・パロマ・ノーリツ・パーパスの4社です。それぞれのメーカーにはどのような違いがあるのでしょうか。メーカーごとの特徴を見ていきましょう。
リンナイ
1920年創業のガス業界では古参のメーカーの1つです。本社は愛知県名古屋市にあります。給湯器のシェアがトップのメーカーです。「品質こそ我らが命」を企業の原点思想として掲げています。
一番の特徴は、ビスなどの細かい部品まですべて国内生産にこだわっている点です。開発、製造、販売から、顧客のもとでの使用終了まで不良を出さない「ZD(ゼロディフェクト)」を目指しています。給湯器製造に使う機械も自社用にカスタマイズし、メンテナンスを自社で行っているというのもその一環です。
商品の品質に影響することはすべて自分たちの手で行うという徹底したこだわりが、リンナイの特徴であるといってよいでしょう。
パロマ
1911年創業の国内最古参メーカーです。本社はリンナイと同じ愛知県名古屋市にあります。
社是は4つあり、「誠意と努力」「創意と工夫」「総力の結集」「責任の自覚」です。1988年、アメリカの大手給湯器メーカー「リーム社」をグループの傘下に加え、世界各地に生産拠点を構え、市場を持つ給湯器メーカーとなりました。ほとんどの部品を切削やプレスの段階から自社で生産しています。
高品質の製品を安定製造できるように独自の一貫生産体制を構築している点がパロマの特徴です。
ノーリツ
1951年創業で、本社は兵庫県神戸市にあります。第二次世界大戦後の復興期に風呂釜「能率風呂A型・B型」を開発し、販売したことが社名の由来です。
1961年に発売したアルミ製の風呂釜GS型は、「ガス釜は銅製」という当時の常識を覆すものでした。ガス瞬間貯湯式給湯器を最初に開発したメーカーでもあります。室内からリモコンで操作可能なユービックという商品も開発しました。阪神淡路大震災の教訓を活かし、災害時でも迅速に対応できるように、生産拠点を国内だけでなく海外にも分散しています。
残り湯の除菌や、入浴中の事故を防止する機能を他社に先駆けて誕生させ、ほぼすべての機種に取替時期のお知らせ機能を導入した点もノーリツの特徴です。
パーパス
静岡県富士市に本社があります。創業は1946年ですが、ガス機器の生産を開始したのは1956年からです。
2000年に、日本で最初にエコジョーズを開発したメーカーとして知られています。エコジョーズの開発により、2000年には経済産業大賞、技術大賞を受賞しました。
それ以降も、社団法人日本ガス協会の「技術大賞」や財団法人省エネルギーセンター「省エネ大賞」(3年連続受賞)、大阪ガス株式会社「品質大賞」も受賞しています。環境に優しい製品の開発に力を入れている点がパーパスの特徴です。
ガス給湯器のメーカーによる違い
ガス給湯器の主要メーカー4社には、それぞれ特徴があることがわかりました。
今度は各社の製品を比べてみます。違いを確認するのは性能面と価格面です。
メーカーごとにどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
性能の違いは?
ガス給湯器の場合、ラインナップや性能にはほとんど差がありません。耐用年数や故障のリスクなどもほぼ同じです。
ただし、給湯器本体の外観やリモコンのデザインには違いがあります。そのため、給湯器本体の見た目やリモコンのデザイン、使い勝手などの好みで選ぶ人が多いようです。
ですから、PS設置タイプ以外は、交換のタイミングで別のメーカーのものに取り換えることもできます。
PS設置タイプを例外としているのは、設置スペースが限られているため、わずかなサイズの差によって、別メーカーのものに取り換えられない場合があるからです。ガス式の浴室暖房乾燥機や床暖房と連動している場合でも、他のメーカーの給湯器と交換できます。ただし、メンテナンスや修理の手配先が複数になると、症状によっては迷うこともあるので、同じメーカーに揃えておいた方がよいかもしれません。
かかる費用の違いは?
給湯器の設置や交換にかかる費用は、本体価格と工事費用を合わせた金額になります。給湯器本体の価格はタイプや種類によって異なるうえに、業者が割引して販売するので、各メーカーの希望価格通りで販売されることはまずありません。古い給湯器を取り外し、新しい給湯器を設置するまでの標準工事にかかる費用も業者によって異なります。
場合によっては追加工事が必要になるので、工事費用がいくらになるかは、見積もりをとってみるまでわかりません。
購入先のガス会社を選ぼう
ガス給湯器は、メーカーによる性能の差は少ないものの、依頼する業者によって、メーカーや機種ごとの割引率が異なります。
工事費にも差があるので、業者選びがとても重要です。見積もりをとって、費用の差がどれくらいになるか確認して、まずは依頼する業者をしっかり選びましょう。そのうえで、メーカーや機種を選ぶのがおすすめです。
富士市及び富士宮市にお住いの方は、ぜひ富士酸素工業株式会社にご相談ください。