マンションの給湯器を交換!手順や取り替えの際に注意が必要なことは?

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そろそろ給湯器が寿命かもしれないと感じたら、新しい給湯器と交換する準備を始めましょう。マンションと戸建てとでは、給湯器交換までの手順が異なります。特にマンションにお住まいの場合、あらかじめ交換の流れを知っておくことがとても大事です。この記事では、マンションのガス給湯器を交換する際の手順や注意点について解説します。マンションのガス給湯器交換を検討している人は参考にしてください。

マンションの給湯器

マンションの給湯器を交換するときの手順

マンションの給湯器を交換するときは、戸建てでは必要のない手順を必ず踏まなければなりません。ここではマンションの給湯器を交換するときに必ず守らなければならない手順について解説します。

管理会社や管理組合に連絡を入れる

マンションは賃貸の場合も分譲の場合もまずは管理会社や管理組合に連絡を入れる必要があります。決して独断で動いてはいけません。見積もりを依頼する前に規約の確認も必要です。建物全体で交換可能な機種や号数が決められている場合があります。交換工事で立ち入ることができる範囲や、工事を行える範囲、時間帯などについてもあらかじめ確認しておきましょう。後でトラブルにならないように、管理会社や管理組合に連絡を入れて許可を取っておくことが大事です。

賃貸マンションの場合

賃貸マンションの場合、自分で業者の手配をしてはいけません。給湯器の所有権がオーナーや管理会社にあるからです。オーナーか管理会社に給湯器の不具合を連絡して、交換を依頼しましょう。依頼を受けたオーナーや管理会社が、業者や給湯器の選定をし、交換工事の依頼するのが通常の流れです。工事の日程が決まったら連絡が来ます。賃貸マンションの場合は、契約内容にもよりますが、オーナーが費用を負担するのが一般的です。

分譲マンションの場合

分譲マンションの場合、共用部に給湯器が設置されている場合でも、給湯器の所有権は区分所有者にあることがほとんどです。そのため、業者や給湯器の選定、工事の依頼は自分で行うことになります。見積もりを出してもらい、比較検討したうえで交換工事をしてもらう業者を決めましょう。分譲マンションの場合は、所有者である区分所有者が費用を負担することになります。見積もりの時点で何にどれだけお金がかかるか把握しておくことが大事です。

分譲マンションの外廊下

マンション用の給湯器を選ぶ手順

分譲マンションの場合は、自分で給湯器を選ぶことになります。マンション用の給湯器をどのように選べばよいかも知っておきましょう。ここからは、マンション用の給湯器を選ぶ手順について解説します。

設置箇所を確認する

玄関わきのPS(パイプシャフト)に設置されている場合と、ベランダに設置されている場合があります。PS設置には、本体が見える形で設置されているものと、扉の中に設置されているものがあるので、どちらのタイプか確認しましょう。PS設置はスペースが限られているので、特定の排気方式のものしか設置できないことが多く、基本的に交換前の排気方式に合わせて選定することになります。

ベランダに壁掛設置する場合は、開口部との距離や設置階数も考慮しなければなりません。据え置き台や配管カバーが必要になることも多いので、その分の予算も必要です。 

給湯器の機能を決める

選択肢は、給湯専用、ふろ給湯器、給湯暖房熱源機の3種類です。給湯専用の場合は、蛇口を開いてお風呂にお湯を貯めます。ふろ給湯器は、お風呂に追い炊き機能が付いているもので、湯張りから保温までできるオートやフルオートが主流です。給湯暖房熱源機は、浴室暖房乾燥機や床暖房など、給湯機能以外も利用できます。基本的に交換前と同じタイプを選ぶことになるでしょう。

号数を選ぶ

号数は、水温+ 25℃のお湯を1分間に沸かせる量を示しています。一人暮らしは16号、2〜3人家族は20号、4人家族以上は24号が目安です。号数は家族構成や生活スタイルに応じて選ぶようにします。単身向けマンションには16号、ファミリー向けマンションには24号が付いているのが一般的です。しかし、築年数の古いマンションの場合は、ファミリータイプでも16号、20号が付いていることがあります。マンションは基本的に交換前と同じ号数を選びますが、家族の人数と号数が合っていない場合は号数を上げることも検討しましょう。また、給湯暖房熱源機は20号が作られなくなっているため、交換に伴い号数を上げるまたは下げる選択が必要です。

集合住宅の外付け給湯器

マンションの給湯器を交換するときの注意点

マンションの給湯器を交換する際には、いくつか気を付けなければならないことがあります。どのような点に注意が必要なのか見ていきましょう。

設置基準を満たすものしか選べない

交換する給湯器は、法令の設置基準を満たすものである必要があります。可燃物と排気口や機器本体とをどれだけ離さなければならないか、距離が決められているからです。修理や点検ができるスペースもなければなりません。そのため、設置できる場所が限られてきます。そのため、限られた設置スペースに付けられる給湯器はどれかという選び方をせざるを得ません。

マンションでもプロパンガスの場合がある

専有スペース近くにガスボンベがないため、気付きにくいのですが、マンションでも、集中プロパンを採用している場合があります。給湯器には都市ガス仕様とプロパンガス仕様があるので、事前にどちらのガスを使用しているのか確認しておかなければなりません。調べる時は、ガス給湯器の本体や検針票を見るとわかります。12A13Aと書かれていたら都市ガス、LPGと書かれていたらプロパンガスです。

色が決められていることもある

マンションの規約で、周りの色と合わせる決まりになっている場合があります。その場合、設置箇所が扉で隠されていなければ、給湯器本体の色を周りに合わせなければならないということです。本体の色を通常の色から変更するとなると、納期が遅れます。本体が壊れてから注文しても間に合わないため、完全に使えなくなる前に交換を検討しなければなりません。

エコジョーズの設置は許可が必要な場合がある

エコジョーズは、排熱を利用して効率よくお湯を沸かす給湯器です。ガス代を節約できることで人気ですが、燃焼時に発生したドレンを排水する配管が必要になります。ドレン排水を排水溝に流すことになるため、管理組合の許可も取っておかなければなりません。PS設置でPS内に排水口がない場合は、エコジョーズの設置はかなり困難です。

DIYは厳禁

給湯器の設置には、ガス漏れや漏電、水漏れによる事故が発生するリスクがあります。そのため、水道、ガス、電気の知識が不可欠です。もし無資格者が作業すると重大事故が発生しかねません。マンションの場合周囲にも被害が及び、損害賠償問題になる可能性も高くなります。そもそも、無資格者のガス機器設置は法律違反で処罰の対象です。資格を持った専門業者に作業を任せましょう。

給湯器のDIY

富士市・富士宮市の方は富士酸素工業にご相談ください

マンションの給湯器交換は、設置場所を実際に目で見てみないと、どのタイプをいくらで設置できるのか判断できません。手順を踏んでオーナーや管理会社に連絡を取ったうえで、ガス会社に依頼しましょう。
富士市・富士宮市にお住いの方は、ぜひ富士酸素工業株式会社にご相談ください。

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