シニア世代にもおすすめ!安全機能付きのガスコンロとは?
さて、今回はガスコンロの「安全面」についてのコラムです。
シニア世代の方々がガスコンロを安全に使用するにはどうすればいいのでしょうか?
火災による死者の割合
超高齢化社会といわれている現代ですが、住宅火災による死者の割合は「約7割が高齢者」です。近年発生している火災の死者の割合は「高齢者」が大きく占めているそうです。
政府広報オンラインが発行するデータによると、住宅火災の火元として、令和2年に発生した火災では1位「たばこ」の次に、2位「電気器具」、3位「ストーブ」、4位「コンロ」が続いています。
これらの製品では、長期間使用したことによる部品の劣化や誤った使い方をしたことなどによって発火し、近くの衣類や布団などの可燃物に燃え移って火災になる場合があります。
キッチンコンロにおける火災の主な原因
「火の消し忘れ」
調理後にうっかり消すのを忘れてしまったり、急な来客や電話の対応に気を取られて火のそばから離れてしまった。
「着衣着火」
コンロの奥に置いてある物を取ろうと手を伸ばしたら、洋服の袖に引火してしまった。
「コンロ周りの物に引火」
布巾やキッチンペーパーなど燃えやすいものをコンロの近くに置いていて引火してしまった。
などが挙げられます。
もしも離れて暮らす料理好きの祖父や祖母が、このような火災事故に合わないかとても不安ですね。
では、火を使わず電気を利用するIHクッキングヒーターは、ガスコンロよりも安全なのでしょうか??
IHクッキングヒーターは安全?
IHクッキングヒーターは磁力の働きによって鍋底の電気抵抗が発熱することで、鍋自体を加熱する仕組みとなっているため、火が出ない分衣服や周りの物に燃え移る心配はありません。
しかし、底が平らでない鍋を使用してしまったり、少量の油で揚げ物をしてしまうと急速に加熱されてしまい発火してしまいます。
鍋を予熱する際も、空焚き状態では急激に温度が上がってしまいます。そこに油を注いでしまうと発火してしまい大変危険です。
したがって、IHクッキングヒーターだから絶対に安全とは言い切れません。
また、IHクッキングヒーターは、
・IH専用の調理器具じゃないと使えない
・停電時に利用できない
というデメリットもあります。
使い慣れないIHクッキングヒーターをわざわざ使用するくらいならガスコンロを使用する方がいいかもしれません。
一方、ガスコンロは
・調理器具に左右されない
・炙ることができ、IHと比較してできる機能が多い
という特徴があります。
安全面を考慮しても、使い慣れたガスコンロを選ぶことも選択肢の1つですね。
安全機能重視のガスコンロを選ぶ
ご高齢の方にとってガスコンロは安全機能を重視して選ぶのが1番いいのではないかと思います。
2008年10月より以降に販売されたガスコンロですと、国が定めた安全基準により全てのコンロバーナーに「SIセンサー」が搭載されています。
SIセンサーのはたらき | 詳細 |
調理油過熱防止装置 | センサーが温度を感知し、約250℃になるとガスを自動的に止めてくれます。よって自然に発火するような危険な温度になる前に食い止めることができます。 |
立ち消え安全装置 | 吹きこぼれや風などで万が一火が消えてしまった際、自動的にガスを止めてくれる装置です。 |
消し忘れ消火装置 | もしコンロやグリルの火を消し忘れても内蔵されたタイマーが燃焼時間をカウントし、約2時間で自動消火して消し忘れ防ぎます。 |
もしも、現在使用しているガスコンロを長い期間使用しているのであれば、SIセンサーの備わっている機種に買い替えることをおすすめします。
最新の機種ですと、このSIセンサーに加えて各メーカー独自の安全機能が備わった機種がたくさん発売されています。
火を使うことに不安を感じていらっしゃるのであれば、安全性の高いガスコンロへの買い替えをご検討してみてください。
たくさんある!ガスコンロの安全機能
弱火で長時間の加熱をする際や、調理の途中でキッチンを離れたときに、「うっかり火を消し忘れる」という経験をした人もいるでしょう。
高齢になるほど注意力が低下する傾向にあるため、火の消し忘れが多くなりがちです。
SIセンサー以外にも、最新のガスコンロには安全機能が多数備わっているので、ガスコンロの買い替えをご検討されている方は、以下の機能が備わっているかどうか確認してみてください。
コンロタイマー・グリルタイマー
調理時間を設定することで自動的に消火する機能です。火の消し忘れを防ぐだけではなく、調理時間を測らずに済むので便利な機能です。
自動湯沸かし機能
お湯が沸騰したら知らせ、自動で消火する機能です。空焚きの防止につながります。また、聴力が落ちて、やかんの音が聞こえづらくなった人にもおすすめです。
鍋無し検知機能
調理中に鍋を持ち上げると弱火になり、さらに1分ほど経過すると自動で消火する機能です。消し忘れを防ぐことができます。
その他にもコンロの文字の大きさや操作のシンプルさも確認しておくとよいでしょう。
ガスコンロ購入後、自分で設置するには?
ガスコンロを購入した後は「どうやって設置するの?」「設置は1人でできるの?」という疑問を抱いている方がいるかもしれません。
そんな方のために、自分1人でガスコンロを設置する方法をまとめましたので、こちらの記事もあわせてご覧ください!
まとめ
いかがだったでしょうか。
これからガスコンロを購入するシニア世代の方々や、祖父母へガスコンロを購入しようかなとご検討されている方々は、きちんと安全面を重視してガスコンロを選ぶようにしてくださいね!
「自分で設置するのが恐いな…」「正直やり方がよくわからないな…」という方は富士酸素工業のガスコンロ交換サービスをご参照ください!