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【カーボンオフセットLPGとは?】なぜ脱炭素経営の近道に?

【カーボンオフセットLPGとは?】なぜ脱炭素経営の近道に?
投稿日:2022年6月26日

いち早く脱炭素化に成功しPRにつなげたい!という企業から注目を集めている「カーボンオフセットLPG」。この記事では、その仕組み、メリット・デメリットについて、導入事例をご紹介します。

脱炭素化を急ぐ企業が注目!カーボンオフセットLPGとは?

最近耳にする機会の多い「カーボンオフセットLPG」とはどんなものなのでしょうか?その仕組みや注目されている話題をみていきましょう。

カーボン(炭素)をオフセット(相殺)する天然ガス

カーボンオフセットLPGとは、経済活動で排出されるCO2に含まれるカーボン(炭素≒温室効果ガス)を「オフセット=相殺」する仕組みを採用したLPG(天然ガス/プロパンガス)商品です。

カーボンオフセットLPGにおける具体的なオフセットの取り組みには、再生可能エネルギーの開発や使用によりカーボンの排出量そのものを削減する「排出削減」と、森林の保護や、植林によりカーボンの吸収を促す「森林吸収」への取り組みがあります。

これらの取り組みによって削減・吸収されたCO2の量は、数値化され、市場での取引を可能とした「クレジット」としてLPガスに付与されます。

このようにカーボンオフセットLPGは、オフセットという従来にはない仕組みでカーボンを削減できるため、脱炭素経営の実現に向けて注目度が高まっています。

【図解】カーボンオフセットLPガスの仕組み

脱炭素経営の実現の近道になると注目されている

カーボンオフセットLPGは、年々注目度が高まっており、今後はさらに注目度は向上していくと考えられます。その証拠にカーボンオフセットLPGの土台の考え方となるカーボンオフセットは、Googleトレンドの調査結果によると、注目度がここ数年高まっています。

もしも将来的にカーボンオフセットLPGの導入を検討している方は、早い段階から動き始めることが重要となります。

「カーボンオフセット」のGoogleトレンドの調査結果

ここまで、カーボンオフセットLPGの概要について紹介しましたが、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?1つずつ見ていきましょう。

注目されるのには理由が!カーボンオフセットLPG3つのメリット

注目度が高まっているカーボンオフセットLPGですが、それにはきちんと理由があります。1つずつカーボンオフセットLPGの具体的なメリットを見ていきましょう。

メリット1:イニシャルコストが比較的に安い

カーボンオフセットLPGは、太陽光発電などの大規模な設備への初期投資が不要なため、再生可能エネルギーの導入に比べてイニシャルコストが安くなります。

メリット2:炭素削減インパクトが大きい

脱炭素化で最も効果があるのは、エネルギーの転換です。カーボンオフセットLPGは、太陽光発電などと違って、導入が簡単なうえ、既存のエネルギーをまるっと置き換えることも可能であるため、炭素削減に対して大きなポテンシャルがあります。

メリット3:導入までスピーディ 

カーボンオフセットLPGは、再生可能エネルギーのような大規模な設備が不要であり、スピーディに導入することができます。

今契約しているLPガス会社が、カーボンオフセットLPGを取り扱っているのであれば、そちらに電話するだけで利用を開始することができます。万一、カーボンオフセットLPGを取り扱っていないLPガス会社だった場合でも、カーボンオフセットLPGを取り扱っているLPガス企業に乗り換えれば、スピーディに利用を開始できます。

一方で、カーボンオフセットLPGにはデメリットも

上記のように多くのメリットをもつカーボンオフセットLPGですが、以下のようなデメリットも存在します。

デメリット1:一般的なLPGよりコストが割高

カーボンオフセットLPGは一般的なLPGに比べて、森林保護や植林といった活動で削減した温室効果ガス分のクレジットが上乗せされているため、相対的にコストは高くなってしまいます。

デメリット2:天然資源だからいつか枯渇する

天然ガスを含めた化石燃料は天然資源であるため、いつかは枯渇すると言われており、再生可能エネルギーへの移行が重要視されています。また、化石燃料の埋蔵量は年々減少していくため、今後はコストが増加することが予想されています。

そのため、長期的には再生可能エネルギーの方が割安となるので、カーボンオフセットLPGはあくまで再生可能エネルギーへの完全移行まで繋ぎ役として役立てることがおすすめです。

デメリットはあるが、他にはないメリットがたくさん

カーボンオフセットLPGには上記のようなデメリットは存在しますが、イニシャルコストや導入までのスピード、炭素削減のインパクトなど多くのメリットがあります。また、カーボンオフセットLPGを早い段階で導入すればPR材料としても使えるので、新規受注などの効果も期待できます。

導入を検討していたり、少しでも興味のある方は、カーボンオフセットLPGを取り扱っているLPガス会社に気軽に問い合わせてみてください。

カーボンオフセットLPGの導入事例も続々

カーボンオフセットLPGはメリットが多く、導入する企業が続々と現れています。そして、それらの導入事例は地元メディアはもちろん、オンライン上で拡散されるなど高いPR効果を発揮しています。

ほんの一例ですが、カーボンオフセットLPGを導入することで、大手メディアや地元メディアに掲載され、企業のPRに成功している事例をご紹介します。

▼花巻市の志戸平温泉(掲載メディア:FNNプライムオンライン)

「花巻市の志戸平温泉がカーボンオフセットLPGをホテル、旅館業において県内で導入」
https://www.fnn.jp/articles/-/379886

▼いわきFC(掲載メディア:福島民報)

「いわきFC(福島県)がカーボンオフセットLPGを県内で初導入」
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022011293516

このように、多くのメディアでも注目されているカーボンオフセットLPGを、導入する企業は今後さらに増加していくことは明白です。脱炭素経営を目指す企業の担当者はいち早く取り入れて企業のPR活動に活用しましょう。

脱炭素経営シフトが急務な今、いち早く取り入れてPRに活用しよう

脱炭素経営の実現に向けて、カーボンオフセットLPGの導入事例を紹介しましたが、いずれの事例も「初の導入」であることが話題となり、企業PRにつながっています。

カーボンオフセットLPGの導入が話題となる今こそ、導入の効果を最大化するチャンスです。

脱炭素経営を目指す企業は、先行者利益を獲得を得るために今すぐ導入をご検討ください!

カーボンオフセットLPG導入のご相談は富士酸素工業へ

ここまで述べてきたように、脱炭素経営を実現したい企業にとって、カーボンオフセットLPG導入の恩恵は非常に大きく、再生可能エネルギー設備を用意することに比べ、簡単・安価・スピーディに導入することができます。

富士酸素工業には、カーボンオフセット導入をはじめとし、中小企業の脱炭素経営に精通するコンサルティングが在籍しております。自社の力だけでは脱炭素経営の実現は難しそう…と思う方は、どうぞお気軽にご相談ください。