節水と快適性の両立はムリじゃない!満足度の高いトイレリフォームとは?
この記事は、地域密着で100年以上、ガスやリフォームに関することなら何でもお任せの富士酸素工業株式会社が監修するくらしのお役立ち情報です。
トイレリフォームで解決すべき点は節水だけではありません。せっかくですから快適性にもこだわりましょう。
この記事では、最新のトイレリフォーム事情に触れながら、トイレリフォームの満足度を高めるために考慮すべきポイントについて解説します。トイレリフォームを検討している人はぜひ参考にしてください。
節水型トイレの最新技術
節水型トイレは、従来型のものと水の流し方が違います。昔のトイレは縦方向に水を流していましたが、今の主流は横向きに出し、渦巻き状に流す形です。洋式便座同士で比較しても、1回に流す水の量が大きく違います。
2000年よりも古いものには、1回に流す水の量が16Lのタイプと、13Lのタイプ、12Lのタイプがあり、いずれも大小関係なく一定の量の水を流していました。2000年前後に設置された一般的なタイプのものでも10L(大10L、小8L)タイプと、8L(大8L、小6L)タイプです。
最新の節水型トイレは、水量の多いタイプで大4.6〜5L、最も少ないものはわずか3.8Lしか水を流しません。
最新のモデルの中には、小よりもさらに水量の少ないeco小というボタンを搭載したものもあります。
これは、男性の小でトイレットペーパーを流さないときに使用するボタンです。家族で1日に何回も使う場合、節水トイレに替えるだけで、水の使用量を大幅に減らせます。
トイレリフォームで考慮すべきポイント
トイレリフォームでは、どのような点に注意すればよいのでしょうか。見積もりを取る前から考えておかなければならない点がいくつかあります。後悔しないように、考慮に入れるべきポイントを確認しておきましょう。
スペースと便器サイズのバランス
トイレスペースの広さは家によって異なります。スペース的に余裕のある場合もあれば、限られたスペースに設置しなければならない場合もあるでしょう。
設置スペースが狭い場合は、選べない便器サイズもあります。便器の正面とドアあるいは壁までの距離は最低40cmは必要です。両サイドも最低15cmずつはスペースを開けておかなければなりません。快適に用を足すためには、もう少し余裕が欲しいくらいです。
場合によっては、タンクレスにしたり、便器のサイズを小さくしたりすることで、奥行きに余裕を持たせる工夫も必要もあるでしょう。
将来を見据えたリフォームにする
トイレは材質的にそう簡単に壊れるものではありません。そのため、トイレリフォームを行う機会はそれほど多くはないでしょう。一度リフォームすれば、次にリフォームするのは10年〜20年先かもしれません。
ですから、リフォームするのであれば、将来起こり得る問題にも対応できる内容にすることが大事です。たとえば、立ち座りやトイレの出入りなどがしやすいかを考えてみましょう。
手すりを付ける、内開きの扉を外開きや引き戸にする、段差をなくすなどの工夫をしておけば、高齢になったときにも使いやすいトイレになります。
タンク式かタンクレスか
トイレにはタンクが付いているものとタンクレスのものがあります。どちらのタイプにもメリットとデメリットがあるので、特徴をよく理解したうえで選ぶようにしましょう。、
タンク式トイレのメリット・デメリット
タンク式トイレとは、従来型の奥にタンクがあるトイレです。このタイプには以下のようなメリットとデメリットがあります。
<メリット>
- 停電時も断水時も、タンクに風呂の残り湯などを入れれば水を流せる。
- 水圧が低くても設置できる。
- 手洗付きのタイプもあり、手洗い場を別に作らなくても済む。
<デメリット>
- トイレスペースが狭くなる。
- 凹凸があり、奥行きも広くなるため掃除しにくい。
- 連続で水を流せない。
以上のようなメリットとデメリットがあるので、トイレスペースが十分にある場合、手洗い場がトイレ内に欲しい場合、高台や高層階で水圧が低い場合などにおすすめです。
タンクレストイレのメリット・デメリット
タンクレストイレは、名前の通り従来型にはあったタンクがないトイレです。水道から直接水を流します。このタイプのメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
- トイレスペースの奥行きが約10cm広くなる。
- 凹凸が少なく掃除しやすい。
- デザインがスッキリしている。
<デメリット>
- 設置するためには一定以上の水圧が必要。
- 流すために電気が必要なため、停電すると流せない。
以上のようなメリットとデメリットがあるので、トイレスペースが狭い場合、掃除のしやすさを重視する場合、十分な水圧がある場合などにおすすめです。
床材・壁材の材質
トイレリフォームでは便器だけ取り換えることも可能です。しかし、便器を取り替えるときには、床がフラットな状態になるので、床や壁の張り替え作業がしやすくなります。リフォームするなら同時に床や壁の張り替えも検討しましょう。
張り替える際には、床材や壁材の材質に注意が必要です。いくらおしゃれでも、無垢材や居室に使うフローリング用の合板を使用するのはおすすめできません。水気を含むと腐ったりカビが生えたりしやすいからです。
長く良い状態が続き、手入れもしやすい材質を選ぶようにしましょう。
コンセントの確認
暖房便座や温水洗浄便座など、機能付き便座を設置するためにはコンセントとアースが必要です。
これまで機能付き便座を設置していなかった場合は、トイレスペースにコンセントがない場合が多いので、新たに消費電力に見合う専用のコンセントを増設することになるでしょう。暖房便座なら消費電力は300〜500W、温水機能付き便座なら1000〜1400Wです。
分電盤から回路を増設するケースもあるので、その分の工事費も必要になるかもしれません。
ドアの種類
リフォームを機にドアの問題点も解決しましょう。選べるドアは開き戸、引き戸、折れ戸などです。
たとえば、内側に開く開き戸の場合、中で人が倒れると助け出せません。開き戸のままにするのであれば、外側に開く形に変えるのも1つの手です。トイレの前に十分なスペースがない場合は、引き戸か折れ戸にすることを検討しましょう。
半折れ戸や上吊りの引き戸ならさらに省スペースで設置できます。
満足度の高いトイレリフォーム例
せっかくなら、やってよかったと思えるトイレリフォームにしましょう。何を解決したいのかがはっきりしていれば、コストのかけどころも明確なので、満足度の高いリフォームになるはずです。
ここでは解決すべき問題がわかりやすく、リフォームの満足度が高いトイレリフォームの例を2つ紹介します。
和式便器を節水型の洋式便器に
古い和式トイレを節水型の洋式トイレに変更するプランです。目地の黒ずみ、カビなどが目立ち、掃除がしにくかったタイル張りの床や壁をクッションフロアと消臭効果のある壁材に替えます。凹凸が少ないので、汚れが付きにくく、掃除がしやすくなりました。
和式トイレは流すのに1回あたり水を16Lも使います。節水型トイレに替えるだけでも節水効果は絶大です。
しかし、節水型の洋式便器には、水量を減らす以外の効果もあります。そこで、便器は内側に汚れが付きにくく、脱臭機能と自動洗浄機能が付いた温水洗浄便座を選びました。そのことにより節水と同時に衛生面も向上しています。
バリアフリートイレに
将来を見据えたバリアフリー化のプランです。段差をなくして、内向きの開き戸を上吊りの引き戸に替えました。取っ手はつかみやすく横にスライドしやすい大きいものを採用しています。万が一を考えて、外からでもカギを開けられるようにしました。
トイレスペースに設置したL字型の手すりは、入り口からの移動と、便器からの立ち座りの両方で役に立つ優れものです。床材は汚れにくく、滑りにくい材質に替えました。洗浄ボタンは押しやすい位置に設置しています。ボタンサイズが大きめのリモコンを選びました。
便器を節水タンクレストイレに替えたことで、空間が広くなったうえに凹凸もほぼありません。床も便器も掃除しやすくなりました。
リフォーム会社に改善案を提案してもらおう
トイレリフォームの目的は悩みの解決や不満の解消です。リフォーム会社に現状のトイレの不満な点を話し、どのようなことができるか解決案を提案してもらいましょう。リフォーム実績のある業者にはさまざまなアイデアが蓄積されています。トイレリフォームを成功させるなら、それを活かさない手はありません。
富士市・富士宮市にお住いの方は、富士酸素工業株式会社にぜひご相談ください。