ガスが止まった!お湯が出ない!原因の確認と復帰方法を知っておこう
この記事は、地域密着で100年以上、ガスに関することなら何でもお任せの富士酸素工業株式会社が監修するくらしのお役立ち情報です。
冬の寒さが厳しくなると、ガスメーターに関するトラブルが増え、多くのお客様から「ガスが止まった」「お湯が出ない」といった問い合わせが寄せられます。これらの問題は突然起こるため、驚きや不安を感じるのは当然です。しかし、多くの場合、原因は単純で、自分で簡単に復帰対応できることが多いのです。
この記事では、ガスが止まったりお湯が出なくなったりした際に、すぐにガス会社に連絡する前に、自分でできるチェックポイントと対処法をご紹介します。
ガスメーターの役割
LPガスのガスメーターはマイコンメーターです。ガスの使用量を計測する以外にも役割が2つあります。
1つ目は、危険な状態を検知することです。
異常な圧力がかかった場合や、震度5以上の地震が発生したときには自動的にガスを遮断します。
2つ目は、世帯ごとのガス使用量を学習することです。
普段と比べてガスの使用量が大きく変化したときには、自動的にガスを遮断し、警告を表示します。
ガスメーターの警告表示と原因
ガスメーターの液晶画面には〇が3つ並んでいて、左からA、B、Cの文字が入ります。原因に応じて表示される文字の組み合わせが変わり、ガスが遮断されると「ガス止め」と表示され、赤いランプが点滅する仕組みです。ここでは、代表的な文字の組み合わせを3つ挙げて説明します。
〇〇Cガス止め
通常時の使用量と比べてガスの使用量が大幅に増えたときに出る表示です。寒くなって暖房を使い始めたときや、長期間使わなかった給湯器を使い始めたときなど、急激にガスの使用量が増えると表示されます。安全確認中にガスが流れたときにも出る表示です。
A〇Cガス止め
コンロを消し忘れたときやお湯を止め忘れたときなど、長期間ガスを使い続けたときに出る表示です。ガスストーブを長時間使い続けている場合にも表示されることがあります。
〇BCガス止め
激しい揺れを感じたときに出る表示です。マイコンガスメーターは、ガスの使用中や使用開始すぐに震度5以上の揺れを感じたときに自動的にガスを遮断します。殺虫剤等でガス漏れ警報器が誤作動した場合や、強風などでガスメーターが衝撃を受けた場合にもこの表示が出る場合があります。
ガスが遮断されたときの復帰方法は?
ガスが遮断されたとき、ガス会社に問い合わせる前にできることがあります。復帰操作するだけで、すぐにガスを使えるケースもありますから、手順を覚えておきましょう。
ガスメーターをリセットすればよいケース
▼エラーが発生した場合のガスメーター表記
ガスメーターを確認して、A〇C、〇BCが表示されているときは、ほとんどが一時的なエラーです。
〇〇Cの表示でも、使用するガス機器の数が増えたり、急激にガスの使用量が増えたりしたことが明らかなら、一時的なエラーと考えてよいでしょう。
▼エラーの復帰方法
そのようなときは、すべてのガス機器の使用をやめて、ガス栓や器具栓もすべて閉めます。
そのうえで、上記画像のようにガスメーターの復帰ボタン(黒いボタン)をゆっくり押してください。液晶の文字と赤いランプが消えたら手を放します。
▼エラーが解消した場合のガスメーター表記
無事にエラーが解消すると、上記画像のような〇〇〇という画面が表示されます。
なお、安全確認中にガスを使用してしまうと再びガスが止まって、エラー表示が出るので注意が必要です。表示が消えるのを待ってからガスを使うようにしましょう。
もし、再度エラー表示がでて、ガスが止まってしまった場合は、もう一度最初から復帰操作を行います。手順通りの復帰操作をしてもエラー表示が消えない場合は、ガス会社に連絡して点検を受けましょう。
修理や点検が必要になる可能性があるケース
「〇BCガス止め」以外にPという文字が表示されているときは、ガスの圧力が低下しています。
また、「〇〇Cガス止め」は、ゴム管が外れてガス漏れしているときなどにも出る表示です。地震で揺れたわけではないのに〇BCが表示されたときや、急にガスの使用量が増えたわけではないのに〇〇Cが表示されたときは、ガス漏れの可能性があります。すべてのガス機器の使用をやめて、ガス栓や器具栓をすべて閉めたうえで、ガス会社に点検を依頼しましょう。
自分で復帰できるケースを覚えておこう
急に寒くなり、夏の間は使用していなかった暖房器具や給湯器を使用し始めると、〇〇Cのエラー表示が出るケースが増えます。ただし、急にガスの使用量が増えたという自覚があるときは、〇〇Cが表示されても復帰ボタンの長押しでエラー表示が消えることがほとんどです。ガスが止まっても慌てずに済むよう、自分で復帰できるケースと手順を覚えておきましょう。
上記の方法を試しても復帰できない時は、故障の可能性もあるので、ご利用のガス会社に問い合わせましょう。
富士市及び富士宮市にお住まいの方は、富士酸素工業株式会社にご相談ください。