給湯器の故障とは限らない!お湯が出ない原因の見分け方と対処法

記事の執筆について

この記事は、地域密着で100年以上、ガスやリフォームに関することなら何でもお任せの富士酸素工業株式会社が監修するくらしのお役立ち情報です。

シャワーや蛇口からお湯が出て来ないとき、すぐに給湯器の故障を疑いがちです。
しかし、給湯器以外が原因でお湯が出ないケースも少なくありません。
そこで、今回は、お湯が出ないときの原因の見分け方と対処法について解説します。お湯が出ないときに慌てたくない人、正しい対処法を知りたい人はぜひ参考にしてください。

蛇口から水が垂れている

お湯が出ない3つの原因

お湯が出ない原因は大きく分けて3つです。

  1. 給湯器など機器の故障:給湯器、配管、蛇口の故障によるもの。
  2. 天候や自然災害の影響:凍結や落雷などの影響によるもの。
  3. 人為的なミス:操作、工事、設定などのミスによるもの。

何が原因でお湯が出ないかによって、対処法が違ってくるため、お湯が出ない原因を正しく把握することが重要です。

お湯が出ない原因を探る手順


お湯が出ない原因を特定するためには、手近なところから順番に原因である可能性を消していかなければなりません。手当たり次第に当たっていくと見落としが出やすいので、簡単にどのような順番で探っていけばよいかを説明します。

水が出るかチェック

まずは蛇口をひねったときに水が出るか出ないかを確認します。水が出る場合は、次のチェック段階に進みましょう。
水が出ないのであれば、給湯器ではなく、水道のどこかに原因がありそうです。止水栓がきちんと開いているかチェックしてください。
マンションであれば、断水や水道工事の知らせが来ていないかも確認が必要です。その後、給水管の途中で水漏れや凍結がないかを確認します。 

ガスが来ているかチェック

水が来ているにもかかわらずお湯が出ないという場合は、ガスが来ていない可能性があります。給湯器以外のガス機器が使えるか確認しましょう。
他のガス機器も使えないようならガスが来ていません。
都市ガスの場合は、ガスメーターのところの安全装置が作動していないか、ガス栓が開いているかをチェックしましょう。
LPガスの場合は、ガスの残量を確認して下さい。一通り確認してもガス系統に問題がないという場合は次の段階に進みます。 

電気が通っているかチェック

水道にもガスにも問題がない場合は、電気系統の故障かもしれません。電気系統にトラブルがあると、ガス給湯器は正しく作動しないからです。
まず、ブレーカーが落ちていないか見てみてください。
次にリモコンの電源が入っているか確認しましょう。給湯器のプラグが抜けていないかもチェックが必要です。
一通り電気系統を確認しても問題が見つからない場合は、次の段階に進みます。 

給湯器の故障を疑う

まず、リモコンを見て、設定温度が通常よりも低くなっていないか確認しましょう。
水道、ガス、電気系統に問題がなく、プラグ抜けや設定の問題でもない場合は、給湯器の故障が原因と考えられます。
給湯器のリモコンにエラーコードが出ていれば、故障である可能性が濃厚です。異音、異臭、黒い煙、サビなど明らかに通常と違う点があるかもチェックします。明らかに異なる様子が見受けられれば、故障と考えて問題ないでしょう。
耐用年数を超えている場合もお湯が出ない原因は給湯器自体の故障であると考えられます。

原因がわかった後の対処法

お湯が出ない原因がわかったら、それぞれの原因に応じた対処をしなければなりません。ここからは、原因別にどのような対処をすればよいかを解説します。 

蛇口から水が出ないときの対処法

特定の蛇口から水が出ないのであれば、その蛇口を交換します。
すべての蛇口から水が出ない場合は、給湯器の水抜き栓のフィルターを確認してみましょう。
ゴミが詰まっている場合は取り除きます。蛇口の止水栓や水道の元栓が閉まっている場合は開いてください。給湯器の給水元栓が閉まっている場合も同様です。

水は出るがお湯は出ないときの対処法

水は出るもののお湯にならないという場合は、複数の原因が考えられます。それぞれの原因に合わせた対処が必要なので、原因別に対処法を見ていきましょう。 

蛇口に問題がある場合

特定の蛇口のみお湯が出ない場合は、その蛇口に問題がある可能性が高いです。サーモスタットの設定温度が正しい状態なら、バルブカートリッジの不具合でお湯が出なくなっていると考えられます。
この場合は、混合水栓を新しいものと交換しなければなりません。混合水栓はホームセンター等で新しいものを購入して自分で取り付けることもできます。しかし、正しく取り付けられるか不安というのであれば、業者に交換作業を依頼するとよいでしょう。

ガス系統に問題がある場合

ガスの元栓が閉まっていてお湯が出ないという場合は、元栓を全開して、お湯が出るかチェックします。
都市ガスの供給がストップしている場合は、ガスメーターの復帰ボタンを押してください。LPガスの残量不足が原因のときは、ガス会社に連絡し、新しいボンベを持ってきてもらいましょう。

電気系統に問題がある場合

リモコンがオフになっている場合は、スイッチをオンにして給湯器を起動させます。給湯器の電源プラグが抜けている場合は、電源プラグを指し直すことでお湯が出るようになるでしょう。
ブレーカーが落ちた場合は、漏電している個所を特定しなければなりません。漏電個所が給湯器以外の場合は、給湯器のブレーカーを入れればお湯を使えるようになるはずです。
しかし、給湯器で漏電が起こっている場合は、安易に給湯器のブレーカーを入れてはいけません。すぐに給湯器のメーカーか購入先に連絡して、対策をしてもらいましょう。

給湯器本体に問題がある場合

リモコンにエラーコードが出ている場合は、ひとまず取り扱い説明書で、エラーコードの対処法を確認しましょう。
修理依頼を必要とするエラーの場合は、業者に修理を依頼します。音や臭いなどが通常と異なる場合、耐用年数を超えている場合は、交換も視野に入れてメーカーや業者に相談してください。

お湯が出ない原因に応じた対処が大事

お湯が出ないからと言って、原因が給湯器にあるとは限りません。先に原因を特定してから、それに応じた対処をするという順番を守りましょう。
ガス給湯器自体に原因がある場合は、メーカーかガス会社に連絡し、どのような対処が可能か相談する必要があります。
富士市及び富士宮市にお住まいの方は、富士酸素工業株式会社にご相談ください。

 ガス給湯器について富士酸素工業へお問合せ