給湯器の故障?エラーコードが出たときはどうすればいいの?

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ガス給湯器に不具合が発生すると、キッチンや浴室に設置されているリモコンにエラーコードが表示されます。突然見慣れない数字が表示されると不安になりますが、あらかじめ意味が分かっていれば怖くありません。
そこで、今回は、代表的な症状や原因とそのときに表示されるエラーコードについて解説します。ガス給湯器のエラーコードの意味と表示されたときの対処法を知りたい人は、参考にしてください。

ガス給湯器のエラーコードとは?

エラーコードは2桁あるいは3桁の数字で表示されます。ふろ給湯器(追い炊き機能付きの給湯器)のエラーコードは3桁、給湯専用機のエラーコードは2桁の数字です。3桁の数字の場合、前の2桁で不具合の内容を、後ろの1桁で不具合の発生個所を知らせます。

国内の主要4メーカーでは1995年以降、エラーコードを統一しているので、基本的な点を抑えておけば、どこのメーカーの給湯器であっても慌てずに対処できるはずです。
いずれのメーカーも、給湯器の取扱説明書にはエラーコード一覧とそれぞれの対処法についての記載があります。エラーコードが表示されたときは、まず取り扱い説明書のエラーコード一覧を見て、原因とどのような対処が必要かを確認しましょう。 

代表的なエラー内容と表示されるエラーコード

エラーコードの種類は多いので、すべてを覚えておく必要派ありません。
エラーコードが出るたびに取り扱い説明書で確認すればよいからです。覚えておくとしたら、発生確率の高い不具合に対する代表的なエラーコードだけでよいでしょう。

燃焼異常


燃焼異常の際に表示されるエラーコードは、10から始まる3桁、あるいは99から始まる3桁の数字です。原因によって表示される数字が異なります。10で始まるエラーコードは、運転状態で点灯する警告表示です。
それに対して、99で始まるエラーコードは、機器が停止した状態で点灯します。たとえば、101は給湯出力ダウン運転、103は暖房燃焼改善運転です。
いずれも、給排気通路の閉塞や熱交換器フィンの詰まりが原因なので、一旦運転スイッチを切ってエラーの対象個所を確認し、詰まっている物をとりのぞいたうえで再操作します。エラーコードが消えれば、そのまま使えますが、再点灯する場合は、業者に点検や修理を依頼しなければなりません。

102はふろ機能寿命予告運転です。一旦運転スイッチを切って、再操作したうえで使うことはできますが、給湯器の交換を検討した方が無難です。991は給湯燃焼異常、993は暖房燃焼異常を表します。
99で始まる燃焼異常の場合は、スイッチを切ったり入れたりしても直りません。必ず修理の依頼をしましょう。

立消え安全装置作動


立消え安全装置が作動すると、運転の途中で失火します。点灯するエラーコードは、次のような12で始まる2桁あるいは3桁の数字です。

  • 121は給湯立消え安全装置作動:給湯器側で失火
  • 122はふろ途中失火立消え装置作動:追い炊きの途中で失火
  • 123は暖房側立消え運転装置作動:暖房運転の途中で失火。

12で始まるエラーコードが出たときは、まず運転スイッチを切ってください。そのうえで、ガスの元栓が閉まっていないか、都市ガスの場合はマイコンメーターがガスを遮断していないか、LPガスの場合は残量が十分にあるかなどを確認します。

確認して問題がないようなら、運転スイッチを入れ直し、給湯栓を開きましょう。再びエラーコードが出なければそのまま使えます。
しかし、もし再びエラーコードが出た場合は、内部のフレームロッドやガス電磁弁、ガス比例弁の不具合が原因です。内部の部品は自分で確認できないため、業者に点検を依頼しましょう。

過熱防止装置作動

過熱防止装置が働き、温度ヒューズが切れると140というエラーコードが出ます。何らかの原因により給湯器が高温になったため、安全装置が働き、断線している状態です。燃焼不良などにより給湯器内部にすすが溜まり、そのせいで排気の流れが悪くなっていると考えられます。140は寿命を迎えた給湯器で出るエラーコードの典型です。給湯器が正常に作動しないため、お湯が使えなくなります。このエラーコードが出たら、使用者が自分でできる対処法はありません。業者に修理を依頼するか、交換を検討してください。寿命を迎えている給湯器なので、修理してもまたすぐに修理が必要な状態になることは間違いありません。できるだけは早く新しい給湯器と交換した方がよいでしょう。

「888」「88」は故障を示すものではない

エラーコードは故障や異常を知らせるものですが、888や88は例外です。標準使用期間が過ぎたことを知らせるサインで、点検を受けるように促しています。

ですから、888や88が表示されてもそのまま使用することは可能です。888や88が点灯した後、安全に使い続けるためにとれる方法は2つあります。

  1. 各メーカーが提供する有償の点検を受ける。
  2. 新しい給湯器と交換する。

有償点検にかかる費用は1万円前後です。点検の結果修理が必要であれば、追加で費用が発生します。
耐用年数が過ぎている給湯器は、1カ所修理しても、次々と別の場所に不具合が現れ、修理を繰り返さなければなりません。古い給湯器の部品はメーカーにも保管されなくなるので、徐々に修理を受けられない状態になります。
888や88が出た給湯器は、近い将来使えなくなる可能性が高いので、早い時期から計画的に交換を検討するのがおすすめです。

エラーコードが出て困ったら業者に相談を

給湯器のエラーコードが出たときは、取り扱い説明書を見れば原因と対処法を確認できます。しかし、取り扱い説明書を見てもよくわからないときは、無理に自力で何とかしようとせず、業者に相談しましょう。設置から10年前後の給湯器は、1カ所修理しても、その後連鎖的に新たな故障が発生するため、何度も修理代が発生します。早めに新しい給湯器との交換を検討しましょう。富士市及び富士宮市にお住いの方は、富士酸素工業株式会社にご相談ください。

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