防音リフォームガイド!心穏やかな生活を手に入れるためにできることは?

記事の執筆について

この記事は、地域密着で100年以上、ガスやリフォームに関することなら何でもお任せの富士酸素工業株式会社が監修するくらしのお役立ち情報です。

毎日の生活の中で、音に悩まされている人は多いのではないでしょうか。他人が出す音をストレスに感じている人もいれば、自分が出す音が日々気になっている人もいるでしょう。そのような人が心穏やかに暮らすためには、防音リフォームがおすすめです。この記事では、目的別に、防音リフォーム工事の方法や注意点などについて解説します。気になる音がある人や防音リフォームを検討している人は参考にしてください。

防音リフォームするメリット

防音リフォームすることにはどのような意味があるのでしょうか。メリットが分かれば、検討が必要かどうかの判断もしやすくなるでしょう。ここでは、防音リフォームするメリットについて解説します。

騒音ストレスが軽減される

外からの騒音が気になって、日常的なストレスになっているという人は少なくありません。たとえば、車通りの多い道路沿いに住んでいる場合は、夜間もうるさくて眠れないということが考えられます。電車の線路沿いに住んでいる場合は、電車の通過音や踏切の音がうるさいと感じるでしょう。飛行機が頻繁に上空を通過するため、テレビの音や会話が聞き取りにくいというケースもあります。中には、外を通る人の話し声が気になる、隣の犬の鳴き声が気になるという人もいるかもしれません。

そのような状況で防音リフォームをすれば、外から聞こえる音を小さくすることができます。日常的に騒音が耳に入っていた人にとっては、耳に入る音が小さくなれば、ストレスの原因がなくなることになるかもしれません。少なくともストレスを緩和することにはつながるはずです

近所とのトラブルを回避できる

家から外に漏れ出る音によって近隣とトラブルになっている、あるいは、まだトラブルになっていないものの、トラブルになる可能性があると感じているという人は案外多いのではないでしょうか。トラブルに発展することが心配で、日常的にストレスを感じているのであれば、関係が悪化する前に手を打たなければなりません。

防音リフォームをすることにより、外に漏れ出る音が小さくなれば、トラブルに発展する可能性が低くなります。そうなれば、日常的にトラブルを心配する必要もありません。ストレスも感じにくくなるでしょう。心穏やかに過ごせるようになる点はメリットといえます。

周囲に気兼ねせず音を出せる

楽器演奏を仕事にしている人や趣味にしている人は、時間や音の大きさを気にせずに演奏したいと思うことでしょう。ホームシアターやカラオケを設置している場合は、大きな音で楽しみたいと思うのも当然です。防音リフォームは、それらの希望を叶えます。防音リフォームすることで、音の大きさや音を発生させる時間帯などを気にせずに済むようになるでしょう。周囲に気兼ねなく音を出せることで、演奏や鑑賞の楽しさが倍増することは間違いなく防音リフォームのメリットです。

防音リフォームの目的と方法

防音リフォームは、目的によって工事する場所や方法が違ってきます。どのような場所をリフォームするのが効果的なのでしょうか。ここでは目的別効果的な防音リフォームの方法を解説します

屋外の騒音を防ぎたい

屋外で発生している音が屋内に入ってくるのを防ぐためには、基本的に窓と壁に防音対策を施します。窓の防音リフォームは、内窓の設置が比較的簡単です。窓ガラスを防音効果の高いものと取り替えるという方法もあります。

壁の防音リフォームは、壁の内側に遮音シートや防音材を入れるのが一般的です。外壁を防音性の高いサイディング壁にすることも効果があります。ただし、換気口を通じて音が入ってきている場合は、せっかく窓と壁をリフォームしても、防音の効果が十分に得られません。排気口を防音仕様に替え、余分な音が外から入ってこないようにしましょう。

家の中の生活音が気になる

「子供が走り回る音が気になって、自宅では仕事ができない」「上の階で歩き回る音が気になってリラックスできない」という場合は、床下に防音材や遮音材を敷きましょう。床材自体を防音仕様のものに替える方法もあります。

床自体には手を入れず、吸音性の高いカーペットやクッションフロアを敷くのも1つの方法です。廊下などから部屋の中に聞こえる音が気になるなら、室内のドアを防音仕様のものに取り替えてもよいでしょう。ドアとドア枠の間に隙間がほとんどないため、音を遮断できます。寝室の扉などにおすすめです。

フローリングリフォーム

音が外に漏れるのを防ぎたい

子供がはしゃぐ声やペットの鳴き声などが外に漏れるのを防ぎたい場合も、基本的には、外からの騒音を防ぎたい場合と変わりません。まず窓と壁に防音リフォームを施します。内窓の設置や遮音性の高い窓ガラスへの交換をしましょう。遮音性の高いカーテンやブラインドと組み合わせると、更に音漏れを防げます。

壁の防音は、内側に遮音シートや防音材を入れるか、外壁を遮音性の高いサイディングにするかを選びましょう。部分的に音漏れを防ぐなら、内側の壁を剥がしてリフォームする方が比較的簡単です。しかし、家全体の防音性能を高めるなら外壁の防音を選んだ方がよいかもしれません。

窓リフォーム

気兼ねなく趣味に打ち込みたい

大きな音が出る楽器を思う存分演奏するなら、楽器練習専用の防音室を作るのがおすすめです。天井材や壁材に吸音性や遮音性の高いものを使用します。ピアノやドラムセットなど広い場所が必要な楽器の場合は部屋全体の防音リフォームが必要です。しかし、管楽器やバイオリンなど、サイズの小さい楽器の演奏なら、部屋の一角に防音ボックスを設置し、その中で演奏することも可能です。

映画鑑賞や音楽鑑賞を楽しみたい場合は、シアタールームやオーディオルームなど、専用の部屋を作るとよいでしょう。防音を施す範囲を限定できます。また、防音だけでなく、鑑賞に適した音にこだわることもでき、満足度の高いリフォームになるでしょう。

防音リフォームをするうえで注意することは?

同じ目的であれば、どのような建物でも同じような防音リフォームができるかというと、そうではありません。通常の工事ができないケースもあるので確認しておきましょう。ここでは、防音リフォームをするうえで注意が必要なことについて解説します。

賃貸の場合はオーナーに相談する

賃貸住宅の場合、退去する際には基本的に原状回復が必要です。防音リフォームする場合、原状回復を前提として工事するか、残置物として残してよいか、オーナーとあらかじめ相談しておきましょう。残置物として残せない場合は、原状回復できる範囲の工事しかできません。原状回復できる場合でも、原状回復の費用が必要になるので、事前の確認は必ずするようにしましょう。

マンションで防音工事ができるのは専有部分のみ

マンションで個人がリフォームできるのは専有部分だけです。個人所有の分譲マンションであっても、制限があるので注意しましょう。窓ガラスやサッシ、玄関ドアなど、リフォームによって外観が変化する可能性がある部分は、共有部分となっている場合があります。

また、専有部分であっても、規約でリフォーム内容に制限が設けられているケースが少なくありません。勝手にリフォームをすすめると規約違反になるので注意しましょう。リフォームを決める前に、管理会社や管理組合にどこまでのリフォームなら許されるのか、許容範囲を確認しておくと安心です。

補助金が利用できるケースに該当するか確認する

幹線道路沿い、空港近く、自衛隊基地や米軍基地近くなどに住んでいる場合、条件によっては補助金が支給されます。そのような場所でなくても、断熱・省エネリフォームと同時に開口部の防音リフォームを行う場合は、子育てエコホーム事業の補助金給付対象に該当するかもしれません。「子育て」と名称についていますが、リフォームの場合は子育て世帯でなくても対象になります。

また、地域によっては、自治体が独自で実施している補助金制度があるかもしれません。一度問い合わせておきましょう。工事の前に申請が必要な場合もあります。事前に確認することが大事です。

子育てエコホーム支援事業

https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/

目的にあった防音リフォームの方法を選ぼう

防音の目的によって、リフォームが必要な場所は変化します。最初に防音の目的をはっきりさせたうえで、必要な箇所に必要な工事を行うようにしましょう。リフォームの予算を立て、費用対効果の高い防音リフォームの方法を選ぶことも大事です。まずはどのようなリフォームが可能か、リフォーム会社に現場を見てもらい、プランをいくつか提案してもらいましょう。富士市及び富士宮市にお住まいの方は、富士酸素工業株式会社にご相談ください。