給湯器の交換は自分でしてはいけない!DIYが厳禁である理由とは?

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給湯器の交換にはなるべくお金を掛けたくないという人は多いでしょう。それでも、DIYで交換して費用を抑えようなどと思ってはいけません。もし、自分で行うとあらゆる点で危険です。
この記事では、ガス給湯器の交換を自分で行ってはいけない理由と、正しい交換方法について解説します。ガス給湯器をDIYで交換しようと思っている人はぜひこの記事を参考にしてください。

DIYグッズ

ガス給湯器を交換する際の手順

ガス給湯器の交換は次のような流れで行います。

  1. 電源を取り外したり、ガス栓や水道管のコックを閉めたりして、電気、ガス、水道の供給を止める。
  2. 給水、給湯、追い炊き、ガスの配管を給湯器本体から取り外す。
  3. 古い給湯器を取り外して、新しい給湯器を取り付ける。
  4. 浴室とキッチン、またはリビングにあるリモコンを交換する。
  5. 新しい給湯器に、給水、給湯、追い炊き、ガスの配管を接続し、電気の配線をする。
  6. 通水して、水が漏れないか確認する。
  7. ガス検知器を使って、ガスが漏れていないかチェックする。
  8. 壁との接続部分を仕上げた後、試運転をする。
古いガス給湯器

ガス給湯器を自分で交換してはいけない理由

ガス給湯器の交換は、なぜ自分で行ってはいけないのでしょうか。主な理由は次に挙げる3つです。なぜDIYで交換することができないのか、それぞれの理由について簡単に解説します。

故障や事故のリスクが高いため

ガス給湯器を交換する際には、既存の配管を外して、新しい給湯器につなぎ直さなければなりません。ガス給湯器には複数の配管が接続されていて、それぞれ役割が違います。そのため、ガス給湯器の交換には、ガスだけでなく、水道や電気の知識も必要なのです。そのような知識を要求される作業を、
もし、ガスや水道、電気の知識を持たない人が行ったらどうなるでしょうか。配管や配線を間違えれば、給湯器が故障してしまうでしょう。ずさんな工事を行えば、ガス漏れや漏水、漏電などにより大事故が起こるかもしれません。

また、ガス給湯器の交換工事に慣れていない人が、給湯器の搬入搬出、取り外しなどの作業を行った場合はどうでしょうか。給湯器を落下させたり、建物にぶつけたりするかもしれません。給湯器本体の重さを考えると、落下させたりぶつけたりすれば、建物や給湯器本体が破損するリスクは高いと言えます。大ケガや大事故にもつながりかねません。

資格

作業内容によっては資格が必要だから

給湯器の設置工事には、資格を持った人しかできない作業が含まれています。特にガス給湯器の設置・交換作業にはさまざまな資格が必要です。
ガス給湯器の設置・交換に必要な主な資格には次のようなものがあります。

  1. 液化石油ガス整備士:LPガスを使用する設備の施工に必要な資格です。
  2. ガス可とう管接続工事監督者:ガス機器の金属配管やガスホースなどを接続する工事に必要な資格です。この資格を持っている人の監督下なら、資格のない人でも作業することができます。
  3. ガス消費機器設置工事監督者:事故のリスクが高い屋内に設置するガス機器の設置に必要な国家資格です。液化石油ガス整備士の資格があれば、この資格がなくても監督者となれます。
  4. 簡易内管施工士:都市ガスのガス栓を増設したり、移設したりする際に必要な資格です。液化石油ガス整備士やガス消費機器設置工事監督者の監督の下で工事を行えます。
  5. ガス機器設置スペシャリスト:一般財団法人 日本ガス機器検査協会の民間資格です。液化石油ガス整備士やガス消費機器設置工事監督者の監督の下で工事を行えます。
  6. 第二種電気工事士:600V以下で受電する電気設備の配線工事やコンセント設置工事をする場合に必要な国家資格です。
  7. 給水装置工事主任技術者:給水装置の設置や撤去などの作業をする際に必要な資格です。

これらを見てわかるように、LPガスを使用していれば液化石油ガス整備士、都市ガスを使用していればガス消費機器設置工事監督者の資格が最低限必要です。

レッドカードを見せる弁護士

無資格者の工事は法律違反になるため

ガス給湯器の設置や交換は、ガスや水道に関する十分な資格を持った人しか作業が許されていません。作業ごとに必要な資格があるため、無資格で行うと、法律違反になります。例えば、無資格で電気工事を行った場合は、電気工事士法違反により、30万円以下の罰金または1年以下の懲役を科されるという具合です。そもそも、ガス栓の開栓やガス管の接続など、ガス工事は基本的に有資格者しかできません。
無資格で行った場合は、それぞれの資格を管理する法律に違反するものとして罰せられます。作業内容によっては、50万円以下の罰金を科される可能性もあるので、DIYで交換作業をしてはいけません。自宅であっても、無資格で工事を行えば罰則の対象となります。 

DIYしてもかかる費用は変わらない

実は、危ない橋を渡ってDIYしても、実際にかかる費用はそれほど大きく変わりません。例えば、配管や配線が劣化していたら、新しいものと交換する必要があります。劣化した配管や配線をそのまま使うと、たとえ新しい給湯器に取り換えてもまたすぐに故障してしまうからです。どこまでの劣化なら再利用できるのかという見極めも簡単ではありません。
また、保温材やパッキンの劣化にも目を配る必要があります。しかし、給湯器周辺以外の箇所で劣化している場合は気付かずに放置してしまうかもしれません。

給湯器本体の寿命を考えると交換工事はほぼ10年に1回です。そのためには、長持ちする工事にしなくてはなりません。万が一、中途半端な固定や接続をすると、すぐにまた工事が必要になります。給湯器は本体だけあっても使えないので、工事には資材や工具が必要です。資材や工具にかかる費用もばかにはなりません。このようなことから、素人が安全に長持ちする工事を行おうと思うと、業者に依頼したのと同じくらいの費用が掛かってしまうのです。

業者の担当者

ガス給湯器の交換は自分でやらずに業者に依頼を!

給湯器の交換に限らず、費用を抑えようとすると、自分でやればいいという考えになりがちです。しかし、ガス給湯器の交換は、自分で行うのは危険なうえに、法律違反で罰せられます。必ず作業実績のある専門業者に依頼するようにしましょう。

富士市及び富士宮市にお住まいの方は、富士酸素工業株式会社にお任せください。資格を持った作業員が迅速かつ安全に交換作業を行います。

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